老後に困らないためには、50代から無駄を省いて物を減らしていく必要がありますが、断捨離や捨て活が思うようにいかずに悩んでいる人は多いですよね。
50代で老後の生活を想像するのは、簡単ではありません。
何を捨てたらいいのかわからず、つまづいているのではないかと思います。
それなら、50代の今の段階で老後を少しでもリアルに感じられる機会があれば、おのずと捨てるものもはっきりと見えてくるのではないでしょうか。
【経験談】コンパクトな生活空間で暮らしてわかったこと
転勤族の我が家は通算で6回引っ越しをしており、現在は立地を条件に選んだ賃貸一軒家(4LDK)に住んでいます。
広い家は当然ながら光熱費がかかり、特に北海道では冬の暖房費は死活問題に・・。
入居時には「築古の中古物件だから、灯油代だけで月6万円くらいは見ておいたほうがいいかも」といわれ、それはさすがに負担が大きすぎるということで旦那と話し合い、冬の間だけ生活空間を1階のみにしてみました。
すると、不安だった灯油代は毎月3万円程度と、小さく住めば光熱費は抑えられることを実感しました。
ものは部屋の大きさに入る分だけしか持てない
一方で、家族3人が1階で暮らすようになってから、それまですっきりしていた1階はもので溢れるようになりました。
幾度の引っ越しでかなり色々捨ててきたと思っていたのに、2LDKから4LDKの暮らしとなって、広い部屋があるからと無意識にものを買いすぎていたのだと思います。
ミニマリストやシンプルな生活と聞くと、極力ものを減らす生活をイメージしますが、実際には「ものがない生活」ではなく「本当に必要なものしかない」生活が正しいのでしょう。
そして、本当に必要なものを厳選するには、ものに優先順位をつけるよりも先に、入る分しか持てないことを知ることが大事なのだとも思いました。
持ち家はダウンサイジングできる?
- 減築する
- 平屋などに建て替える
- 賃貸に住み替える
などがありますが、どれも新たな費用がかります。
やはり現実的なのは、2階建てなら1階を生活の中心とした暮らし方にすることではないでしょうか。
1階だけの使用では利用用途に応じた部屋数の確保が難しいという場合は、「リビング=家族で集まる部屋」といった概念をなくしてみてください。
たとえば、リビングにベッドを置いて寝室と兼用にしてしまう、とか。
来客時にベッドが気になるのであれば、パーティションなどで仕切ったり、ソファー兼ベッドタイプを選ぶ方法もあります。
持ち家で引っ越せなくても、広い家を広いまま使うのではなく、物理的に小さい空間で暮らしてみるだけで、自然と持ち物を減らすことができます。
老後にもので溢れた家にならないためにも、今、実感してみることが大切です。
当たり前を疑ってみる
私の実家にはキッチンに大型の食器棚が2台と、ダイニングにカップや皿の飾り棚が1台、それに2階には天井高の桐ダンスが3台もあり、何度も「解体したり下ろしたりするのが大変になる前に、処分を考えたほうがいい」と促しても、70代の母にとってはそれらがあるのが当たり前の生活になってしまっているんですよね。
ダウンサイジングを早くから始めたほうがいいといわれる理由のひとつが、60代や70代をすぎてしまうと、「あるのが当たり前は本当は当たり前じゃないかも?」という思考の柔軟さを失ってしまうからなのだと思います。
私は1階生活を始めてみて、限られた空間を快適に使うことを考えるようになり、これまで当たり前と思っていたものが、果たして本当に当たり前なのか疑うようになりました。
我が家の場合は、
- ほとんど見ないテレビ(50型)
- 食器が半分しか入っていない食器棚
- しまう場所に苦慮しているスティック型掃除機
- 高校生のときから使っていて捨てられないチェスト
- 私専用のパソコンデスク
です。
テレビはテレビ番組は見なくてもゲームや動画視聴などで見るので、今後は24~26型程度にサイズダウンしてゲーム専用のモニターにするとか、今の食器棚は処分してこれまでより半分程度の大きさのものを買い直すとか。
掃除機は思い切ってやめて、フローリングはモップ掃除、ラグやソファーはハンディ用の小さな掃除機に変更するなど、当たり前を疑ってみたら生活をコンパクトにする余地があることに気づきました。
また、これまでデスクトップ型のPCを使っていたのを、ノートPCに変えたことによりパソコンデスクは不要に。
テレビが小さくなれば、大きなテレビ台も使わなくなります。
家電や家具を断捨離するとなると「いやいや、使うよね」と捨てにくくなりますが、サイズを下げたり用途に適したものに買い替えることによっても小さく暮らせることもわかりました。
自分用の車を断捨離した
地域柄、大人一人に車一台の所有が当たり前のところに住んでいますが、私は自分の車を持っていません。
▷50代の暮らしは節約よりも支出にメリハリをつける!やってよかったこと8選でも触れているのですが、理由は年間で50万円前後(※)といわれる維持費が負担だったから。
子どもが小さいときは悪天候の外出や、急な発熱などのたびに「車があればいいのに」と思ったことがあったものの、バスやタクシーを代用しながら生活する中で、いつしか「なければないでなんとかなる」と思うようになりました。
今は旦那が通勤に使う1台のみですが、その1台もいずれ免許返納になったときのことを考え、老後は車がなくても便利に生活できる場所への引っ越しを検討しています。
髪はセルフでカットと白髪染め
コロナ禍に美容室に行けなくなり、どうしようと悩んだ末、youtubeを見てセルフカットをやってみました。
始めはロングヘアの娘の毛先や前髪のカットから始め、失敗しても仕事中は帽子でごまかせる旦那の髪で技術を磨き、最終的には自分のボブカット→ショートカットまで行きつきました。
私が参考にしたyoutubeはこちら
コロナが明けた今も美容室に行かないのは、予約をしても当日の体調次第で急に行けなくなるのが申し訳ないのが大きな理由です。
とはいえ、自分で切れば費用はかからないので、セルフカットは生活のダウンサイジングにもつながります。
「やったほうがいいよ!」とおすすめすることではありませんが、美容室で髪を切ってもらうのが当たり前を疑ってみるという意味で紹介しました。
まとめ
暮らしをダウンサイジングをするのは、今ある生活を維持できないみたいで悲しいと思うかもしれません。
しかし、年齢を重ねるほどに生活を変えることは難しくなります。
そのときに「家事がしんどい」「光熱費が高い」と嘆いても、なかなか改善できません。
断捨離や捨て活が上手くいかないと感じている場合は、老後に暮らすであろうスペース内だけで生活してみてください。
片付ける場所がないものをそれでも取っておくか、捨てるか、その時にきっと考えられると思います。
ブログを読んでくださりありがとうございます。
バナーを押すと、ブログ村の「IN」のランキングに1票が入る仕組みになっています。
応援クリックしていただけると励みになります。
にほんブログ村
コメント