幼いとき、きらきら光る宝石が大好きで、実家に帰ると祖母のアクセサリーボックスを眺めていた娘。
ある日、海にでかけると浜辺でなにかを拾いあげ、「ママ!海に宝石が落ちてたよ!」と嬉しそうに駆け寄ってきました。
それが、シーグラスとの初めての出会い。
本記事では我が家のシーグラスコレクションをお披露目しながら、こんな疑問を解決します。
- シーグラスが何なのか知りたい
- シーグラスとビーチコーミングとの違いは?
- シーグラスは海ならどこでも拾えるの?
- シーグラスを拾ってどうするの?
- シーグラスにレアな色や形はあるの?
- シーグラスを拾って違法にはならないの?
シーグラスとは?
シーグラスはsea glassの名前のとおり、海のガラスという意味です。
ビーチグラスとも呼ばれ、海や砂を転がり、摩擦などによって研磨され、角がなく、曇りガラスのような独特の風合いを持つガラスのことをいいます。
シーグラスは形も、色も、同じものはありません。
世界にたったひとつ
そういう意味では、すべてがレアな存在といえます。
そもそもは人が出したごみ
シーグラスは「海からの贈り物」や「海の宝石」などと呼ばれますが、海が自然に生み出したものではありません。
廃棄された瓶やガラス製品が、長い年月をかけて海を漂い、砂浜へと漂着したものです。
海岸線を歩いていると、貝殻や海藻、小枝、流木などが流れ着いていますよね。
そこには、シーグラスを始め、プラスチックなどの人工物もあります。
近年はシーグラス収集をビーチコーミングと呼び、市などが活動として参加者を募集しています。
浜辺の漂着物を集めたり観察すること。趣味として行っている人が多く、同時に景観保護にもつながる活動として今、注目されています。Beach(ビーチ)は浜辺、combingは髪をとかす櫛(くし)のコーム(comb)が語源の言葉で、櫛で髪をとくようにようにして漂着物を拾う様子から、「ビーチコーミング」と呼ばれています。つまり、ビーチコーミングで拾える瓶やガラス製品をシーグラスと呼んでいるということになりますね。
使い道はあるの?
アクセサリーや雑貨の材料にしたり、瓶などに入れてコレクションするなど、シーグラスを集めている人の理由はそれぞれ。
シーグラスの需要を知り、商売としてシーグラスを集めて売っている人もいます。
娘は小学校低学年のとき、夏休みの自由研究にシーグラスを使った写真立てやコースターを製作しました。
小学校高学年のときはシーグラスの由来などを調べ、環境問題について発表。
いい経験になっていると思います。
人工のシーグラスが売られている
シーグラスは100円ショップやクラフトショップなどでも売られていますが、雑貨制作などの趣味を行っている人が、購入しています。
こうしたお店で売られているシーグラスのほとんどが人工ですが、ショップのなかには、拾ってきた「天然」のシーグラスを売っているケースもあります。
シーグラスはそもそも人工物なのですが、ガラス製品が摩耗によって角が取れたものを「天然のシーグラス」というのに対し、最初から加工してシーグラスとして作られたものは「人工のシーグラス」と区別されています。
色によってレア度がある
- 茶
- 青
- 緑
- 白
これらのシーグラスは、お酒やグラス(コップ)、花瓶などによく使われているため、オークションサイトやメルカリなどに出品してもそこまで高い値段はつきません。
メルカリを見てみたら、まとめて500~1,000円くらいで取引されていました。
一方で、次の色はめったにお目にかかれないためレア度が高いです。
- オレンジ
- 赤
- 黒
- 紫
- 黄色
- 灰色
オレンジは特にレアらしく、コレクターの間では高値で取引されています。
レアな形
ビー玉のシーグラスを、シー玉といいます。
まんまるなビー玉は海から砂浜に上がりにくく、ほとんど見かけないため見つけられたらかなり幸運です。
シーグラスが見つかりやすい海岸の特徴
夏は太平洋側、冬は日本海側がおすすめです。
吹く風の向きの関係で、夏の日本海側にはあまりシーグラスが落ちていません。
小石や海藻などの漂着物が多い砂浜も、シーグラスがよく落ちています。
綺麗な砂浜にはシーグラスはあまり落ちていません。
波打ち際に小石が多く溜まっている場所は、シーグラスが見つかる可能性が高いです。
さらに、台風の後は砂浜に打ち上げられる漂着物が増えます。
ただし、台風の後とはいえ、波が高い状況などの場合は近寄らないようにしましょう。
コレクションをご紹介
娘が小学生のときは、よくシーグラスを探しに海に行っていました。
そのとき拾ったシーグラスは、今も大切に保管しています。
茶
手前右のシーグラスはレア度の高い黒にも見える気がするのですが、気のせいでしょうか。(たぶん気のせいですね)
茶色のシーグラスはたくさんとれるので、シーグラスのなかではあまり人気がなく、使い道がない色といわれていますが茶色のシーグラスだけでランプシェードを作っている人がいました。
ナチュラルインテリアの家にとても映えていました。
透明・白
白といっても研磨によってややくすんだ色合いになっているので、落ち着いた印象を与えてくれます。
ほかの色のシーグラスとの相性もよいので、アクセサリーや雑貨に使いやすそうですよね。
真ん中のはかなり綺麗な円形なので、特に気に入っています。
青
海のイメージそのままの青のシーグラスは、アクセサリーや雑貨で人気があります。
娘が製作したシーグラスのコースターには青をたくさん使っていたので、水を入れたコップを置くときらきらと反射して海みたいに綺麗でしたよ。
落として割れてしまったのが残念。
緑
緑もレア度は低いですが、緑と一口にいっても色合いがそれぞれ違うので見ていて飽きません。
深みのある緑なら、アクセサリーにしてもアラフォー・アラフィフにもぴったりと合いそうですよね。
そう思うと、やっぱりシーグラスは海の宝石です。
ふた?
シーグラスには、面白い形をしたものも多くあります。
拾ったときに、「これは元々なんだったのだろう」と考えるのも楽しいですよ。
ちなみに、ふたの正体はガラスの浮き玉が割れたもの、です。
陶器
グラスではありませんが、陶器のシーグラスをシー陶器といいます。
シー陶器を見つけた人のなかには、江戸時代の食器の一部と思われるものを手にした人も。
ロマンがありますよね。
マルチ
これは娘のコレクションのなかではレア中のレアの品。
マルチとは2色以上の色が入っているシーグラスのこと。
元がなんだったのかとても気になるシーグラスです。
ビーチコーミング(シーグラス収集)に関する注意事項
海で手軽に楽しめるビーチコーミングは、小さなお子さんから高齢の方まで趣味にしている人が多いですが、いくつか注意点があります。
これからシーグラス収集を始めたいと思っている人は、必ず読んでください。
法令や条例に違反しないこと
沖縄県では、砂浜に打ち上げられたサンゴは持ち帰ってはいけません。
また、海岸は国立公園や自然公園に指定されている場所があり、むやみに立ち入ったり、貝殻や砂を持ち帰ると違法となります。
潮干狩りではないので、生きた貝や魚、昆布などの海藻を持ちだすのも禁止です。
貝や自然物の持ち出しを禁止して、砂浜の出入り口に「採取した貝などを回収する箱」を設けている場所もあります。
シーグラスを拾ってよい海岸なのか判断できない場合は、自治体に問い合わせてみましょう。
シーグラスは漂着物(ごみ)という認識なので処罰の対象とならないところが多く、個人で趣味として集める分には問題にならないケースが多いです。ただし、販売目的の場合は持ち帰り不可としているなど、自治体でルールが違うので確認してみましょう。
綺麗にして保存すること
拾ったシーグラスには目に見えない雑菌がついているので、そのまま保存するのはNG。
綺麗にするには、次の2つの方法が簡単です。
- シーグラスを沸騰したお湯に入れて煮沸消毒する
- キッチンハイターの入った水に半日~1日浸け置きしてから水洗いする
どちらも、取り出した後は天日干しで乾燥させてください。
素手で触らない
シーグラスには先が尖ったものもあるので、軍手など手を保護するものを装着して探してください。
また、海の生物には毒を持っているものがいたり、注射針がついたままの医療器具などが漂着していることもあります。
うっかり素手で触ると事故の原因になるので、近づかないようにしましょう。
体調不良に気をつける
海は日陰がないので、気温の高い夏場は特に熱中症に注意しましょう。
腰を屈める時間が長くなるので、適度に休憩を挟みながら楽しくシーグラスを探してくださいね。
まとめ
- 集めたシーグラスを販売したり、アクセサリーなどに加工している人もいる
- 自治体によってはシーグラス収集を禁止しているところもあるので、確認してから始めるのがベスト
シーグラスを探し始めると、1~2時間はあっという間にすぎてしまいます。
しかも、砂浜の上を延々と歩くので、足腰を鍛えるにはもってこい。
「趣味がほしいけど、お金をかけずに手軽に行いたい。それで健康になれたらさらに嬉しい!」という人には、シーグラス探しはとってもおすすめです。
アクセサリーなどに利用できれば、さらに趣味の幅が広がりますよね。
シーグラスもいいけれど、家でできる趣味を探したい場合はこちらの記事を参考にしてください。
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