子どもの転校はかわいそう?娘が2回転校した我が家の場合

ほうきで掃除をしている女の子

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転勤族の我が家。

これまで4回引っ越しをしており、そのうち2回は子どもが転校しています。

子どもの転校はかわいそう、ストレスが大きいといわれますが、実情はどうなのでしょうか。

また、転校先に子どもが馴染めるのか、勉強の進み具合に違いはないのかなど、悩む親御さんは多いでしょう。

我が家の経験談をお話します。

本記事はこんな人におすすめ
  • 子どもが転校することになり不安を抱えている
  • 転校は子どもに悪影響だけ?良い点はないのか知りたい
もくじ

子どもの転校は小学校までと考える保護者が多い

黒板と一輪の花

独立行政法人「労働政策研究・研修機構」の調査によると、子どもがいる場合に国内転勤で家族が帯同したケースは、小学校就学前は半数以上を占めるものの、小学生がいる家庭では70%近くが、中学生がいる家庭では85%近くが単身赴任を選んでいます。

子どもが小さい間は家族で動く

2人以上の兄弟・姉妹がいる場合、上の子が幼稚園くらいだと、下の子がまだ0~2才くらいで手がかかることが多いですよね。

「子どもがパパの顔を忘れないように」「ワンオペはきつい」「男手がないとなにかと大変」など、転勤についていく理由は様々ですが、子どもが小さいうちは引っ越ししても、子どもにそこまで大きなストレスがかからないのも、未就学児は転勤に連れて行くと考える大きな理由といえそうです。

【我が家の場合】1回目の転校は小学校2年生になるタイミング

当時住んでいた場所は地元から遠く、さらに持ち家でもなかったため、「転勤=家族総出で着いていく」という暗黙の了解がありました。

また、このときは娘がまだ小さかったこともあり、子どものために転校しないという選択肢は浮かびませんでした。

選んだ小学校は生徒数が多い大規模校で、同学年に年間3~4人くらい転校生が来るようなところ。

道外はもとより、シンガポールやインドネシアなどの海外から転校してきた子もいました。

こうした状況もあり、迎え入れる子どもたちに転校生に対する慣れがあったのが大きかったと思います。

親の心配をよそに、娘は「学校が新しい!」「教室で飼ってる亀がかわいい!」と初日から楽しそうに帰宅。

翌日は集団登校に合流させてもらい、すぐに近所の友達ができた様子でした。

娘のクラスにはその後に1人、新たな転校生が来て、娘が「私も転校してきたんだよ」と話かけて仲良くなっていました。

【我が家の場合】2回目の転校は中学入学時

グラウンドに転がるサッカーボール

娘が小学校6年の冬に、旦那に転勤の辞令が下りました。

札幌近郊からの引っ越しになるため、娘の進路を考えると今の地域に残ったほうが良いように思えました。

しかも転勤はこれからも続き、いずれ本社勤務になります。

とても住み心地が良い地域だったので、家を建てて私と娘は定住、旦那は単身赴任もありかもと考えました。

どうしようか悩み続け、結局私と旦那では結論が出ずに、娘の気持ちを聞いてみることに。

娘の答えは「家族3人で暮らしたい」でした。

というわけで、娘は人生2回目の転校を経験することになったのです。

タイミング的にはよかった

娘が引っ越し先で入学した中学は小規模校です。

前回、大規模校への転校が上手くいったので、できれば大規模校が良かったのですが、土地柄で選択肢はありませんでした。

小規模の学校のほうが早くクラスに馴染めるのでは?

小規模の小中学校出身のママ友から「学年に1クラスしかないような学校は、小さいときから関係が濃密な分、転校生がそこに入っていくのは大変かも」とアドバイスを受けたことがあります。1回目の転校ではあまり気にしていませんでしたが、改めて考えてみると「確かに」と思う点もあります。


選んだ中学校は小規模校ながら複数の小学校からの生徒が合流する中学校だったので、娘以外のクラス全員が顔なじみというわけではありません。

そのことは娘にもしっかりと説明していましたが、小学2年の転校のときと中学入学時では娘の様子は明らかに違いました。

入学式が近づくにつれて気持ちは不安定になっていき、「引っ越ししなければよかった」と落ち込むことも。

入学式当日もどことなく浮かない顔をしていましたが、自己紹介で出身小学校をいうと、聞き慣れない小学校の名前だったこともあり、クラスメイトが「もしかして転校生なの?」と尋ねてくれたそうです。

さらに担任の先生も、「教室には見慣れない顔のクラスメイトもいるけれど、同じ小学校の友達もいるよね。だけど、このクラスには誰一人知っている人がいない子もいるんだよ」と娘を紹介してくれたこともあり、そこから次々に声をかけてもらえたようです。

入学式から帰ってくるころには、「なんとかやれそう」と笑顔になっていました。

担任の先生の配慮にも感謝です。

教育格差はある?

進学校や塾の絶対数が違うため、都心に比べて地方は教育にあまり熱心ではないというイメージを持っている人は多いのではないかと思います。

しかし、娘が転校した中学校ではそのような差を顕著に感じることはありませんでした。

長期休みに一週間ほどの自主学習の日程を学校が組んで先生がついて教えてくれたり、周辺に個人塾が多いなど教育面は想像以上に整っていて、北海道内や道外の超名門進学校へと進んだ同級生もいます。

むかしと比べて、地方だからといって絶対的に不利とは限らない状況になりつつあるのでは、というのが私の実感です。

また、必要ならば学びがどこでも行えるというのも、地方を転々とした経験から感じています。

娘が札幌近郊の小学校に通っていたとき、ママ友の子どもはオンラインで講座をしていました。

今は、私が子どもの時代には考えられなかった教育の場がインターネットにはたくさんあるので、そこまで悩む必要はないのかなと思います。

転校してよかったと思うこともあった

転校にはマイナスのイメージが多いですが、転校してよかったと思う点もいくつかあります。

1つめは、2回目の転校で入学した新しい中学で、娘は超超スパルタの強豪の運動部に入部しています。

私も先生も未経験者がやるには大変すぎると思い、「絶対やめたほうがいい」と止めたにも関わらず、娘は入部しました。

小学校のとき、友達は多いものの自分の意見をいえずに黙ってしまうことが多かった娘。

そんな自分を、娘は一から鍛え直し、変えたかったようです。

もしかしたら、あのまま住み慣れた地域に留まり、顔馴染みの友達がいる中学校に上がっていたら、こんなチャレンジはしなかったのかもしれません。

2つめは、中学を卒業した娘は近郊の高校へと進学したときのエピソードです。

「私は中学のとき、誰も知っている人がいない状況をくぐりぬけてきたから、高校入学はあまり不安じゃない」といっていました。

娘の中学の友達は、幼稚園・小学校・中学校がずっと一緒の子ばかりの環境。

「クラスに知らない子ばっかりで高校行くのしんどい」と嘆いていたようなので、その点は経験値が娘を助けてくれた面があると思います。

子どもの習い事についての経験を綴った記事も併せてお読みください。

子どもの転校にあたって心がけたこと

校長室


仲良しの友達やグループができあがってくる小学校中学年や高学年になってくると、転校を嫌がる子どもが増えてきますよね。

うちの娘は「ついていく」といったものの、どこまで本心かはわかりませんでした。

もしかしたら、親を安心させるためにいった可能性もあります。

そのため、中学入学時の転校においては、なによりも娘の気持ちを大事にし、ストレスを取り除くように努めました。

最悪、戻ることも想定して転校した

娘が転校先の中学校になんらかの理由で通えなくなった場合、私と娘は元の地域に戻って、娘は本来進学する予定だった中学校へ行かせるつもりでした。

そして、それは本人にもいっていました。

行って合わなかったから戻ることもできるから、と。

もちろん、引っ越し代費用や手間などは発生しますが、娘が健全な学校生活を送るのが最優先です。

思春期や反抗期を迎えて気持ちが揺れ動く多感な時期ゆえ、中学校での転校はそのくらい親も覚悟が必要なのではないかと思いましたが、我が家のように北海道内の転勤ならまだしも、全国規模になるとさすがに難しい面がありますよね。

親は不安を見せず、楽しみにしているように見せた

私自身、ずっと仲良くしていたママ友、というかママ友の括りを飛び越え、人生の友達だと思っている子がいたので正直転勤は憂鬱でした。

しかし、私が「行きたくない」「ここから離れたくない」というと、娘は余計に嫌な気持ちになると思ったのです。

そこで、新居を決めに行ったときに周辺のスーパーや公園などを回ったり、事前においしい食べ物のお店を調べておいて寄ってみたりと、引っ越しを楽しみにしているように振る舞いました。

そうすると娘も、公園で遊んでいる子を見て、「あの子、もしかしたら中学で同級生になるかもしれないよね」とちょっとわくわくした素振りを見せるように。

これは想定外でしたが、無理にでもテンションをあげていたら、私も本気で少しずつ楽しみになっていった部分もありました。

あと、可能であれば転校初日の前に、学校内を見学させてもらえるとよいかもしれません。

うちの場合ですが、電話で問い合わせたところ、「お子さんも不安でしょうから、ぜひお越しください」といってくださり、学校内を見て回れたので娘も幾分緊張の糸がほぐれた様子でした。

まとめ

満開の桜
子どもの転校はかわいそう?
  • 年齢によっては転校が子どもに与える影響は小さくはない
  • 子どもの転校はかわいそうな部分もあるが、それだけではなくいい部分もある


転校後、娘は小学校時代の友達に会いに、以前住んでいた町に2回ほど遊びに行っています。

通っていた幼稚園に行くと「あの遊具大好きだったんだよね!」と目を輝かせていました。

今住んでいる場所、前住んでいた場所。

まだ10代にも関わらず、娘には思い出の場所がいくつもあります。

長い人生、ずっと同じ町に住んでいる人のほうが案外稀なのではないでしょうか。

高校卒業、大学卒業、就職先の転勤、結婚相手の転勤。

大人になれば様々な理由で、住んでいた場所を離れることが多いでしょう。

子ども時代の転校は、その経験が少し早いだけ

親がまず、そんなふうにどっしりと構えられれば、子どもも不安になりすぎずにいられるのかもしれません。

お子さんの転校に悩んでいる親御さんが読んで、少しでもなにかのヒントになれば幸いです。

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