50代主婦の元汚部屋住人が実感したメリット!家を片付けると生き方やマインドが変わります

掃除道具

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独身時代は、実家の母が訪ねてくるとあまりの荒れ具合に、「泥棒が入ったかと驚いた」といわれていました。

そう、私は元汚部屋の住人です。

子どもが生まれたときに、さすがに「このままではいけない」と思って改心しましたが、部屋を片付け始めたら私自身の心に嬉しい変化が訪れました。

もくじ

部屋の掃除や片付けは心の整理につながる!メンタルにいいこと5つ

洗濯物

独身の汚部屋時代は、毎日遅くまで仕事や飲みに出ていて、家は帰って寝るだけの場所でした。

当時は帰りが遅くて部屋を片付ける時間がないし、そもそも寝るだけなんだから、綺麗にする必要もないと本気で思っていましたが、今思えば汚い部屋に帰りたくなくて仕事などに逃げていたのかもしれません。

結婚してからも共稼ぎの間は掃除は週1回、服は取り込んで山積みになった洗濯物の中から、引っ張り出して着替える(つまりタンスやクローゼットにしまわない)といった怠慢具合。

2馬力で稼いで自由になるお金はあったので、外でパーッと豪遊したり好きにやっていたのに、なぜか毎日の暮らしはストレスがたまる一方でした。

その原因のひとつに、汚部屋があるとはなかなか気づけなかったです。

子どもが生まれて渋々始めた掃除でしたが、いざやってみると単に部屋が片付くだけではなく、メンタル面においてさまざまなメリットがありました。

気持ちが落ち着いた

すっきりと片付いた部屋は、見ているだけで心が落ち着くものですよね。

これは、人は五感(視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚)の中でも視覚から80%の情報を得るため、必然的に物や色に溢れた部屋では情報過多となり、気持ちが落ち着かない状態になりやすいからです。

たとえば、高級レストランやホテルのロビーは、統一感のある調度品や適度な照明、心地のよいBGMなど、目や耳から入ってくる情報は決して多くはありません。

そのため、人の出入りが多い空間にもかかわらず、ゆったりとした気持ちになる人は多いのではないでしょうか。

片付けや掃除で自分が暮らす部屋が綺麗になっていくと、雑多だった頭の中が少しずつ整理され、霧が晴れていくような感覚がありました。

幸せを感じやすくなった

部屋が綺麗になると、インテリアに興味が沸いて素敵な絵を飾ってみたり、観葉植物を置いてみたりと、家自体に愛着を感じるようになります。

私はこれまで複数回引っ越しをしていて、高台にあるマンションやメゾネットタイプ、一般的な木造のアパートなど色々な家で暮らしてきました。

片付けや掃除をまともにしていなかったときは、都心に近い居住区や夜景が見える最上階など、テンションが上がりそうな物件に住んでいながらも、心は全然満たされていませんでした。

しかし、掃除が習慣になってからは、住む場所や住んでいる家の間取りなどはあまり気にならなくなり、古くても、使いにくそうな間取りでも、工夫して家での暮らしを楽しめるようになったと感じています。

ストレスが減った

テーブルや床、窓などを拭く掃除の動作は反復運動です。

同じ動きを繰り返すと脳内のセロトニンの分泌が活性化され、幸福感や充実感が増してストレスが解消されるといわれています。

シンクをキュッキュと磨いて拭きあげたときの満足感といったら、なかなかのものですよ。

必然的に体を動かすので、肩回りの可動域を広げたり、家中を歩き回ってほどよい運動にもなります。

また、「綺麗にすること」に集中しているので、掃除中は無心になれます

終わったときには、すっかり悩みを忘れていることも。

達成感が得られた

掃除をすると、汚れていたところがみるみる綺麗になります。

当たり前ですが、目に見えるということはそれだけ達成感は得やすいです。

「おかしいな、前もちょっとは掃除をしていたはずなんだけど」と汚部屋時代を振り返ってみましたが、当時は右にあるものを左に動かす程度。

一度は視界から消えますが、首を動かすとすぐに目に入ってくるので、何も片付いてはいなかったんですよね。

ちゃんと掃除をすると、どこを見渡してもすっきりしているので気持ち良さは段違い。

普段、片付けなさいというと「少し散らかってるくらいが安心する」と返す娘や、「ホコリでは人は死なない」とか平気でのたまう旦那も、やっぱり綺麗な部屋は気持ちがいいようで「家が落ち着く」といってくれます。

自己肯定感が上がった

汚部屋時代は一間の部屋すら綺麗に整えられない自分は、人として終わっていると思っていました。

でも、綺麗な部屋をキープできるようになった今は、どうしても片付けられない理由は、散らかった部屋ではなく、心にあったのだと思っています。

私個人としては、掃除と自己肯定感を必要以上に結びつけることはしなくてもよいと思っていますが、掃除を通して得る小さな成功体験は自分を認める原動力になるのは間違いないとも実感しています。

自分に自信がない、自己肯定感を上げたい人は、掃除をやってみることをおすすめします。

メンタルだけではない!家を片付けるメリット5選

玄関に刺さりっぱなしの鍵

綺麗な部屋を維持すると、気持ちの面で効果があるだけではありません。

実際の生活においても、さまざまなメリットをもたらしてくれます。

探し物が減る

部屋が散らかっていたときは、探し物があっても積み重なった物を避けて探さなければならず、とてもストレスに感じていました。

それに、最初から部屋が散らかっていると、新たに散らかしても罪悪感はないので、さらに部屋が汚れる悪循環に陥ります。

テーブルに落ちたパンなどの粉をさっと手で払ったり、テレビ台にまったく関係のないハサミや爪切りが置いてあったり・・。

ところが、散らかっていないところを自分が散らかすのは罪悪感を持ちやすい人は多く、私が部屋を片付け始めたら、家族も自然とゴミをゴミ箱に、使った物は元の場所に戻すようになりました。

無駄な出費が減る

汚部屋時代は部屋に何があるのか把握できておらず、なくしたと思って買い直した靴下の片方が雑誌の下から出てたり、新品と同様の除光液が3本あったり、同じような服やバッグがあったりと、とにかく無駄遣いが多かったです。

部屋中に溢れ返った服は元々持っていたタンスでは入りきらず、ハンガーラックや押し入れにしまうための収納ボックスを購入しては事足りたように感じていましたが、洗濯して乾いた服は山積みするだけなので、「この収納ボックスはしまいにくいんだよね」など難癖をつけてはまた買い替える・・。

本当にお金をドブに捨てるようなことをしていたと思います。

時間に余裕が持てる

部屋の片づけはお金の無駄を省くだけではなく、時間の無駄も省いてくれます。

あるべきところに物があれば「どこいったっけ?」と探す手間がなくなりますよね。

外出前にバタバタしたり、仕事や家事を始めるタイミングを削ぐこともありません。

アレルギーの心配が減る

「ホコリでは人は死なない」とよくいいますが、それは今や昔のこと。

家が汚いとハウスダストなどのアレルギーの心配が増えますよね。

実は私、ここ数ヶ月の間に鼻づまりからの発熱を繰り返しており、耳鼻科に行ったところ、アレルギーの可能性があるということで検査を行いました。

母に話したら、過去の汚部屋を知っているからか「絶対ハウスダスト(が原因)だ」といい切られたのですが、結果はアレルギーではありませんでした。(ハウスダストどころかアレルギー0だった)

もちろん、部屋が汚れていたら必ずハウスダストのアレルギーになるということではないものの、掃除が頻回な家はアレルギーの原因物質の量が少なく、反対に掃除が少ないとアレルギーの原因物質の量が多いといわれています。

また、ホコリがたまったコンセントは火事の原因になったりしますよね。

健康面でも安全面でも、部屋にホコリはないほうがいいです。

家事や仕事に集中しやすくなる

私は在宅ワーカーなので、日中のほとんどを家で過ごしていますが、体調不良などで数日部屋の片づけができなかったときは、仕事よりも先にまずは部屋を片付けるようにしています。

なぜなら、散らかったままの部屋では仕事の効率が悪く、思ったように進められないからです。

視界がごちゃごちゃとしていると脳内もごちゃごちゃとしてしまい、考えがなかなかまとらなかったり、文章がスラスラとでてきません。

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「勉強を始めるときはまずは机の整理整頓から」

これは有名な進学塾でいわれている言葉で、それだけ身の回りを片付けておくことは大事だということ。

家事の場合も、家族のお弁当を作るために使った調理器具やら、食後の皿や茶碗がそのままになっていたら、夕食作りの前にまずはそこを片付けることから始めなければならず、面倒ですよね。

片付けができていると、家事や仕事を始めるにあたって、スタートをマイナスにせずに済みます。

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誰でも簡単!部屋の片づけ&掃除のポイント5つ

植物

部屋を片付ける必要性は感じていても、どこからどんな風に始めたらいいかわからない人は多いでしょう。

そこで元汚部屋住人の私が、掃除を習慣づけるためにやったことをご紹介します。

収納名人を目指さない

雑誌やインターネットなどで見かける、部屋をすっきり上手に収納している人やミニマリストを参考に、自分も部屋を片付けてみようと思う人は多いですよね。

もちろんそれでもいいのですが、収納名人やミニマリストと同じレベルで片付けなきゃ、と思う必要はありません。

同じようにできなかったときの挫折感が大きいのであれば、参考にするのはあくまでも手順や方法のみにしましょう。

そこで暮らしていて物を探すストレスがなく、自分が心地いいと感じる部屋を目指すことが大事です。

最初は5分でいい

部屋の掃除といっても、リビングや子ども部屋、キッチン、浴室、トイレ、玄関、廊下とたくさんあります。

それに窓、床、壁、家具の裏など、手を付けなければいけないところも数限りないですよね。

これらを一度にやっつけてしまおうと思うと、99%の確率で嫌になります。

なので、掃除を習慣化するには、まずは5分だけ取りかかるつもりで始めるのがおすすめです。

1日5分で部屋が綺麗になるの?と思うかもしれませんが、毎日行えば一週間で35分、1ヶ月で140分も掃除に時間を費やせます。

家の色々なところを綺麗にできそうではないですか?

それに、人は自分の行動に一貫性をもたせたい心理(※「一貫性の原理」といいます)が働きやすく、決めたことは最後までやろうとするため、たった5分の掃除がだんだんと「やらないと気持ち悪い」ように感じてきます。

こうなると、掃除を苦に思わずに無意識にできるようになります。

ついでにやる

掃除をやるためにわざわざ重い腰をあげると考えると、なんだか面倒になってしまいます。

しかし、席を立ったついでや他の用事のついでなら、それほど面倒ではないですよね。

私がしているついで掃除をまとめてみました。

  • 歯を磨くときについでに洗面台を拭く
  • お風呂に入るときについで浴槽を洗う
  • お風呂から上がるついでにタイルをブラシでさっとこすって出る
  • テーブルを拭いたらついでにテレビ台やパソコン周りも拭く
  • 家族の見送りのついでに玄関のたたきをほうきで掃く
  • 料理が終わったらついでにコンロや壁を拭く
  • トイレに入ったらついでに一か所だけ拭いて出る


どれも1分もかからずにできることですが、こうした小さいついで掃除が汚れの蓄積を防いでくれるので、ちゃんとした掃除をするときも力や時間をかけて念入りにする必要がなくなり、かえって負担を減らしてくれます。

戻すだけでもOK

ついで掃除も面倒なときは、物を所定の位置に戻るだけでいいです。

ハサミは小引き出しに、靴は玄関できちんと揃えるでも大丈夫。

ハサミがその辺にあったり靴が揃えられていないと、そこが引き金となって部屋が荒れる原因になりかねないので、それを回避しているだけでも十分だからです。

プロに頼む

散らかり放題の部屋をリセットするには、プロの力を借りるのもおすすめです。

一度お願いしてしまえば、綺麗な状態を維持したいと思いますし、片付け方なども自然と学べますよね。

まとめ

綺麗な部屋を維持しようと思うと、余計な物を増やさないようになります。

50代は老後を見据えた生き方へと切り替えるタイミングでもあり、住み心地のよい家づくりは、安心できる場所の確保につながり、心の安定には欠かせないものです。

なんとなく家にいても落ち着かず、掃除や片付けができないと悩んでいるときは、ぜひ参考にしてみてください。





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