運転免許の返納は高齢者だけとはかぎりません。
数は少ないですが、50代で運転免許の返納をした人もいます。
私も50代で運転免許の返納を考えているひとりですが、さすがに早すぎかな?と心配になりました。
自主返納のメリットや自治体の特典などを調べてみたので、免許返納に興味のある方はぜひ読んでみてください。
50代で運転免許の返納は「早い」が検討する価値がある

50代で運転免許の返納は、世間一般的には「早い」と考えられます。
現在50代の人が若かったときは、自家用車の普及が広がり、通勤やレジャーの利便性を高めてくれる車は生活に不可欠という認識が一般的でした。
就職や結婚といった将来のライフイベントのため、大人になる通過儀礼として運転免許を取得する人は多く、男性においては保有率が9割を超えています。
保有率の高さに加え、50代は運転能力に支障をきたすほどの体力や気力の衰えを感じる人は少ないので、このタイミングで運転免許を返納する理由がありません。
実際に50代で免許返納を考える人は10%ほどと低いのが現状です。
警視庁の調査では、免許返納が最も多いのが70代、次いで80代です。
今50代ならあと20~30年は乗れる計算なので、50代で運転免許返納は早すぎるというのは理解できますよね。
50代で運転免許の返納を検討する理由
我が家では結婚を機に私の車を処分し、主に旦那が使う1台のみとしました。
20年以上経過した今も1台のままで、私はここ10年くらい運転をしていません。
今はひとりに一台が当たり前の地域に住んでいるので、自分用の車がないというと驚かれるのですが、徒歩圏内にスーパーや銀行、病院があるところを選んで住んでいて、生活に特に問題はないです。
免許の更新は身分証明書として使うためというのが主体になっていましたが、それもマイナンバーによって不要に…。
ペーパードライバーゆえゴールド免許保有ですが、5年に1回更新料(3,000円)がかかり、前回の更新時には「次は眼鏡がないとだめかもね~」といわれていて、免許のためだけに眼鏡を作る手間もお金ももったいない。
免許証があれば、いざというときに運転ができるという保険にはなりますが、長く運転していない私にはたして運転ができるのか疑問です。
と、私が運転免許を保有し続ける意味がないのが現状で、次の更新時に返納をしようかと考えているわけです。
私と同じように50代で免許返納を検討している人も、おおむね同じ理由のようです。
運転免許を返納するメリット
運転免許を返納することで、車の取得や保有、維持にかかる費用の負担がなくなります。
もちろん更新料も必要ありません。
私はまだ運転免許を返納していませんが、自分用の車は持っていないので、その分経費削減につながっています。
そして、車の運転をしないことで事故を起こす心配がなくなりました。
北海道特有のアイスバーンで車を滑らせ、事故を起こした過去がある私には大きなメリットといえます。

自治体によっては自主返納に特典がある
北海道の場合、札幌市、小樽市、岩見沢市、江別市、千歳市、恵庭市、北広島市、石狩市、当別町、新篠津村、南幌町、長沼町の12市町村で構成される「さっぽろ連携中枢都市圏」では、65歳以上の方が自主返納を行うと、運転経歴証明書の提示で、スーパーや飲食店などでの買い物やタクシーの利用などで割引が受けられます。
帯広市は、60歳以上を対象に、運転経歴証明書の提示で路線バスの運賃が半額に。
北斗市では70歳以上で自主返納から1年以内の方は、100円相当のタクシー利用券を150枚交付(利用期限あり)など。
北斗市のケースでは50代で自主返納してしまうと、70歳以上になるまで1年経過してしまうので、特典の対象にはなりません。
特典が受けられる条件は自治体ごとに違うので、内容を確認し、自主返納するタイミングを考える必要があります。
自動運転で免許はいらなくなる?
自動運転にはレベル0~5まであり、ざっくりと以下のような違いがあります。
レベル | 定義 |
0 | 運転自動化なし。運転者によって操作する。 |
1 | 運転支援。クルーズコントロールなど一部を運転補助機能が補うが、主体は運転者。 |
2 | 部分運転自動化。車線維持機能と前方の車への追従機能を同時に行うなど、複数の運転補助ができるが運転者の介入が必要。 |
3 | 条件付運転自動化。一定条件の下では自動運転が可能だが、緊急時には運転者の介入が必要。 |
4 | 高度運転自動化。一定の条件の下で完全に自動運転が可能であり、運転者の介入の必要がない。 |
5 | 完全自動運転化。あらゆる条件での完全自動運転が可能。 |
参照:国土交通省
レベル2~3のクルーズコントロールや車線維持機能は、市販車にすでに搭載されていてCMも見ますよね。
レベル4は水上バスや船舶、カートなどが公共サービスとしての活用を念頭に実証実験や研究が行われています。
レベル5は、場所や道路状況などを問わずにいつでもどこでも完全自動運転が行える段階。
ここまでくると運転免許証がなくても、自動運転の車に乗ることができるといわれている(※)ので、ゆくゆくは「免許を返納する?しない?」と悩むこともなくなりそうですね。
レベル5なんて遠い未来の話でしょ?と思うかもしれませんが、実は結構身近なところまで迫ってきているようです。
国土交通省は、2030年までに「世界一安全で円滑な道路交通社会を構築・維持することを目指す」としているので、自動運転化の議論は今後活発になると予想されています。
(※現行の運転免許証ではなく、自動運転用の免許証の発行が検討されているようです)

運転免許証の返納手続きの流れ

運転免許を返納するには、本人(または代理人)が最寄りの警察署か運転免許センターにて申請を行います。
記入と押印をした運転免許取り消し申請書と、免許証を提出するだけなので、手続き自体に時間はかかりません。
運転経歴証明書が必要な場合は、手数料1,100円と写真(縦3cm×横2.4cmで6か月以内に撮影したもの)を用意してください。
ただし、写真は警察署での申請にかぎり持参が必要ですが、運転免許センターの手続きなら不要です。
運転経歴証明書は、運転免許センターは即日発行になり、警察署は後日郵送(有料)か警察署へ取りに行く必要があります。
- 運転免許証
- 印鑑
- 手数料
- 写真(警察署の申請のみ)
- 代理人が申請する場合は委任状と代理人の身分証明書
自主返納時の注意点は?
免許を返納する本人だけで自動車で手続きしに行くと、帰りは免許を持っていない状態なので無免許運転になります。
ひとりで行く場合はバスや電車などの公共交通機関を利用するか、自動車に家族などに同乗してもらって帰りに運転してもらうようにしてください。
また、自主返納から5年以上経過している場合や、運転免許が失効して5年以上経過していると、運転経歴証明書の交付が受けられません。
早すぎる免許返納にはデメリットも
今は近くにスーパーや病院があって便利でも、人口減少などの理由で撤退する可能性は0ではありません。
車がなければ、買い物難民や医療難民になる恐れがあります。
自分の生活について考える必要があるだけではなく、50代の親世代の70~80代は、先に免許返納になりますよね。
病院や介護施設への送迎などが必要になったとき、自分が免許を持っていればスムーズなケースもあるかもしれません。
おわりに
50代の運転免許の自主返納は、一般的には早いとされるものの、一概にはいえず、自分はどうしたいのか家族としっかり話し合う必要があると感じました。
まずは私が運転免許を返納しようとおもっていることを、家族に話してみることから始めたいと思います。
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