親孝行したいときに親はなし。
そんな言葉に後押しされるように、今のうちに親孝行をしておきたいと思いながらも、何をすれば親が喜んでくれるのかよくわかりませんでした。
独身時代はブランド品や旅行をプレゼントしたり、子どもが生まれてからは孫の顔を見せたりしてきましたが、お金や時間をかけることだけが本当に親孝行なのでしょうか。
親孝行は特別なことではない

あるとき、実家方面に所用があって私ひとりで出かけたのですが、用事が早く済んだので、電話で連絡をして予定外に立ち寄ることにしました。
私だけでふらっと実家に帰るのは結婚後初めてです。
家族の近況や面白エピソードを話しながら、背の低い母が届かない場所にある物を取ったり、重い物の買い出しに付き合ったり、そんな他愛のない過ごし方をして帰路に着きました。
後日LINEが届き、思いもかけずに私に会えて、家族が健康で仲良く暮らしているのがわかり、家事を手伝ってもらえて母はとても嬉しかったそうです。
私は「そんなことで喜んでくれるの?」というのが率直な感想でしたが、この出来事がきっかけで、親孝行は特別な出来事ではなく、もっと身近に、日常の中にあると気づきました。
結婚してからは、金銭的な都合で独身時代のようにブランド品や旅行をプレゼントできないことを申し訳なく思ったり、孫の顔を見せるときは「せっかく会うのだから笑顔で楽しい時間にしないと」と妙に身構えてしまい、娘の機嫌を取るのに必死になって正直ストレスに感じる部分もありました。
でも、予定が空いたからと会いに行ったり、家族の話を楽しくするだけで喜んでくれるなら、この先も気負いなく続けられそうだと思えます。
親への感謝の本質とは
親孝行をする理由となる感謝の気持ちは人それぞれにありますが、私自身は「産んでくれてありがとう」とか「育ててくれてありがとう」を強く感じたり、感謝するところまで行き着いておらず、そもそも何を以って親に感謝するのかがあまり見えていませんでした。
だからこそ、物や形にこだわって親孝行をしてきたのだと思います。
そんなとき、親の多くはプレゼントや旅行のような親孝行をしてもらいたいわけではなく、子どもが自分らしく幸せでいてくれることを望んでいるという記事を目にしました。
記事を読み終えた後、「子どもなら親孝行しろ」と品物や金銭を要求する親ではなく、私の健康や家族との幸せを一番に考えていてくれることに、感謝の気持ちが沸きました。
私の親孝行の理由はここにあると感じられた瞬間です。
後悔しない親孝行はない
「親孝行をやりきった」「私は親孝行で後悔はない」という人を見たことがありません。
何をしても、どこまで尽くしても、親への感謝の気持ちは伝えきれない気がして、子どもは後悔するものなのかもしれません。
それなら、「後悔したくない」と必要以上に悩んだり、焦ったりするのは意味がないということですよね。
それよりも、今できること、今伝えられる気持ちを行動や言葉にすればいいのではないかと思うようになりました。
50代主婦が親孝行でしていること4つ

親孝行は特別なことではなく、感謝を品物などで示せと強要する親ではないことに感謝をしながら、自分らしく幸せに生きていると伝えるのが私にとって本当の親孝行。
この柱ができてから、私は親孝行とは何?どうすれば親は喜ぶの?と迷わなくなりました。
会いに行く頻度を増やした
私が元気であることを知らせるには、直接顔を見てもらうのが一番です。
これまでは年始年始やお盆といった帰省シーズンや、母の日や両親の結婚記念日などのイベントに、プレゼントを渡したり孫の顔を見せるのを目的に実家に帰っていましたが、ここ2~3年はもっと気軽においしい食べ物のおすそ分けやドライブの途中に立ち寄ることが増えました。
もちろん、私が親の顔を見て安心する気持ちもあるので、「会いたいと思ったから来たよ」と伝えることもあります。
帰省する頻度が少なかったときは、せっかく帰省したのだからと連泊したり、夕食の誘いを断れずに自宅への帰宅が夜遅くになって疲労したりしていましたが、今は短時間でもOKと割り切れるようになったので「親孝行のために会いに行かなきゃ・・」と言った心理的な負担がなくなりました。
メールやLINEよりも電話をする
LINEで近況をやり取りすることもありますが、私は「返信が面倒だから」と電話に切り替えることも多いです。
声や話し方のトーンが直接伝わるので、LINEやメールよりも親に私の元気が伝わりやすくなり、安心してもらえます。
また、親が私に相談したいことや聞いてもらいたいことがあっても、忙しいだろうからとメールを打つ手を止めていたかもしれませんが、電話なら「私が今の時間空いている」とわかるのか話をよくするようになりました。
遠距離でなかなか会えない場合でも、電話なら距離は関係なくつながれますし、最近はスマホで気軽にテレビ電話ができるので顔を見ながら話をすることも可能です。
写真を撮って送る
料理をしている娘の横顔、旦那が買ってきた結婚記念日のケーキなど、私たちの暮らしの何気ない一コマを写真に収めて、それを親のスマホへ転送しています。
写真を撮るって何かの記念日やイベントを記録するというイメージがありますが、孫や娘の日常の何気ない様子を知れるのは親にとっては嬉しいようです。
誕生日を祝う
母の誕生日を毎年お祝いしていましたが、年を重ねるのがあまり嬉しくはないとのこと。
(同じような理由で敬老の日も微妙らしい)
そこで今は、母の誕生日ではなく、私の誕生日におめでとうメールをしたり、電話をしたり、実家に会いに行っています。
私の誕生日は、母が私を産んだ日でもありますよね。
これだと母は嬉しそうにアルバムを取り出して、私が赤ちゃんだったときの写真を眺めながら、思い出話をしてくれるようになりました。
おわりに
私が自分らしく幸せに生きていると伝えるのが親孝行と気づいてからは、親がいなくなっても健康に気を付けて家族と仲良く暮らすことで、親孝行は続けられると思えるようになりました。
親孝行への想いや方法は人それぞれにありますが、親孝行は何をしたらいいの?と悩んでいる方の参考になれば幸いです。
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