2~3年前から、スーパーの買い出しで必ず買い忘れがある、有名芸能人の名前がパッと浮かんでこない、部屋に物を取りに行ったのに何をしに来たのか忘れる、会話に「あれ」や「これ」がよく出るなど、物忘れの症状が増えてきました。
年齢的にしかたないと割り切れるときもあれば、どんよりと一日中引きずって、物忘れする自分に落ち込んでしまう日も。
落ち込みすぎないように物忘れと向き合うためには、どうしたらいいのでしょうか。
50代で物忘れが多くなる原因
50代は記憶や思考、感情の抑制、物事の判断、知識の応用など、脳の司令塔と呼ばれる前頭前野の老化が加速する年代といわれています。
また、女性の場合は、更年期で女性ホルモンのエストロゲンの分泌量が著しく減少すると、記憶や情報処理などにかかわる海馬や扁桃体の働きが弱まり、物忘れしやすくなるとされます。
エストロゲンは肌や髪のハリやツヤといった女性らしさに関係するホルモンということはよく知られていますが、物忘れにも通じるところがあるのです。
更年期は女性に限ったことではなく、男性も40代後半以降になると男性ホルモンのテストステロンの分泌量が減り、集中力が切れやすい、記憶力が低下したなどの症状が現れることがあります。
物忘れで落ち込まない!実践したい4つの対策
加齢や更年期が原因とはいえ、物忘れすると自己否定で落ち込んでしまいます。
とはいえ、そのストレスでさらに物忘れがひどくなり、悪循環に陥ってしまうのは避けたいですよね。
物忘れで落ち込まないためには、物忘れしないように対策を練るのが有効です。
リマインダーアプリを使う
私はiPhoneを使っていますが、「通知メモ2」というリマインダーアプリを利用して日々のタスクや予定を管理しています。
リマインダーアプリとは、英語のreminderに由来したもので「思い出させる」という意味がある通り、設定した時間にアラートや通知音でお知らせしてくれます。
予定をカレンダーや手帳などに書き残す方法もありますが、あまり見返さないのであればリマインダーアプリの利用がおすすめです。
リマインダーアプリは外出などのスケジュールだけではなく、たとえば「10分後に洗濯物を取り込む」といったメモでもOK!
部屋に行って「何しようと思ってたんだっけ?」が解決できます。
目につきやすい場所に予定などを付箋で貼る
私はwebライターをしているので、1日1回必ずPCを開きます。
複数のクライアントの仕事を掛け持ちしていたときは、エクセルで案件シートを作成して管理していたのですが、最近は件数が減ってきたこともあり、目視しやすい付箋で管理しています。
付箋は100均に売っているもので十分です。
PCやデスク回りにペタペタと貼っているので、基本的に忘れることはなく物忘れ対策には役立っているものの、夏にエアコンや扇風機の風で付箋が飛んでいったことがあり、万全ではないと感じています。
そこで見つけたのがwemo。
シリコン製でPCに繰り返し貼り付けが可能なので、風に飛ばされてなくなる心配はなし。
しかも、油性ペンで書いたメモ書きは消しゴムで消せるので、何度も使えて経済的です。
バンドタイプのwemoなら腕に付けて使えるので、買い物などで外出先にも持ち出ししやすいです。
物の置き場所を決めておく
「あれどこにあったっけ?」をなくすために、物の置き場所をあらかじめ決めておきましょう。
我が家は私が物忘れしやすくなる前から、旦那が忘れ物やなくしものが多かったので、鍵は玄関の棚にあるかごに、眼鏡は寝室のテレビボードの上のかごと置き場所を決めたところ、「どこにあったっけ?」がなくなりました。
私も物忘れするようになってから、主にキッチン回りは置き場所をしっかりと決めています。
棚はもちろん、冷蔵庫内もしっかりと置き場所が決まっています。
ご飯の支度をしながら「あれどこだっけ?」とさまよったり、ラップの買い置きがあるのにまた買ってきたり、野菜室の奥から干からびたトマトが出てくるなんてことがなくなりました。
手帳やブログに残す
手帳やブログに日常を書き残しておけば、「あれ、昨日の夜何食べたっけ?」「今朝は何時に起きたんだった?」といった物忘れが起きてもすぐに解決できます。
物忘れ自体をなくす方法ではないものの、食べたものや起床時間などは、仕事のタスクや絶対に忘れてはいけない予定とは違うので、このくらいでも気軽でよいかなと思います。
私は自分の頑張りを見える化するツールとして、2025年から手帳を始めようと思っていますが、書くのはスケジュールがメインではなく、後から読み返すためのライフログ的な内容。
もちろん、物忘れで落ち込まないためという意味合いも含んでいます。
【50代主婦におすすめ】物忘れを減らす脳の鍛え方5選
脳の前頭前野を鍛えると、加齢や更年期による物忘れの予防や改善に期待ができます。
また、脳に十分な血液を巡らせることも大事です。
折り紙
折り紙はテキストを理解する、完成図を想像する、手を動かすといった前頭前野を活性化するのに適したツール。
何度も繰り返し折ることでテキストを見なくても折れるようになると、記憶力のアップにも繋がります。
手は「第2の脳」とも呼ばれ、細やかな動きが脳を刺激してくれるため、動かすだけでも物忘れの防止にも役立ちます。
音読
活字を目で黙読する読書よりも、声に出して読む音読のほうが脳の前頭前野を刺激し、脳全体の血流量が増えるため物忘れの予防に効果的です。
音読は物忘れだけではなく、私のような日中ひとりで過ごすことが多いぼっち主婦にもおすすめ。
人と話さない時間が長いと口や喉を使わないため、筋力が落ちて誤嚥しやすくなるといわれています。
私はwebライターの仕事で作成した文章や、当ブログの記事を音読することにしました。
適度に運動する
運動によって脳の血流量が増えると、脳が活性化されて物忘れの予防に役立ちます。
運動にはウォーキングや水中歩行などの有酸素運動と、筋トレや短距離走などの無酸素運動がありますが、物忘れ予防には両方を併せて1日30分程度行うのがよいそうです。
私はウォーキングは習慣で行っていますが、筋トレはほとんどしていないので、物忘れ防止と筋力アップを狙って取り入れたいと思います。
【更年期におすすめ】ウォーキングは痩せない?散歩との違いやウォーキングの効果を実体験からご紹介します
すぐにスマホやPCで調べない
今はスマホやPCでなんでも簡単に調べられる時代ですよね。
便利な反面、記憶から引っ張り出してくる作業はどんどん減っているので、それが物忘れの一因かなとも感じています。
実際にスマホの使い過ぎや頼りすぎは、脳を使わないだけではなく、過剰な情報量がインプットされて脳が疲労してしまい物忘れがひどくなる原因になるようです。
思い出せないのが苦しいからこそ、物忘れをなんとかしたいのが現状なのですが、仕事や生活に直結することでなければ、出来るだけ自力で思い出すように意識しています。
有名芸能人の名前を思い出すときは家族でゲームのようにして楽しんでみると、名前が思い出せないことに落ち込みすぎず、脳も使えて一石二鳥と感じています。
家事に負荷や楽しさを取り入れる
「10分で床掃除を終わらせる」「食料品の買い物を2,000円以内に収める」など、縛りのあるミッションのように家事を行ったり、「いつもよりキャベツの千切りを細かくする」といったゲーム性を取り入れると、家事自体が脳トレになります。
また、「私はフレンチのシェフ。今日は特別な客人(家族)のために腕によりをかけた料理を作ろう」とか「おにぎり家政婦紹介所から参りました与田です。」みたいに、自分に役を与えてなりきってプロのような仕上がりを目指してみるといった家事自体を楽しむのも効果的。
ルーティン化している家事に、ちょっとした負荷や楽しさを取り入れるだけで脳の前頭前野は活性化されるので、主婦なら絶対やってみるべきです。
まとめ
- リマインダーアプリを使う
- 付箋やwemoを使う
- 物の置き場所を決める
- 手帳やブログに残す
- 折り紙や音読で脳を鍛える
- 運動する
- すぐにスマホやPCで調べない
- 家事に負荷や楽しさを取り入れる
食べたものは思い出せなくても食べたことは覚えているなら、それはただの物忘れで、誰もが加齢や更年期に体験すること。
必要以上に落ち込んで心身へのダメージを大きくしてしまうのは避け、補えるものは補って、努力できることは努力してみようと思います。
同じように悩んでいる方の参考になれば幸いです。
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