他人には「少し休んだら?」と言えるのに、自分には「もっとやれるよね」とプレッシャーをかけてしまう。
無自覚に自分に手厳しかった私は、なかなか自分を認められず、自己肯定感の低い大人になりました。
今回は、そんな私が自分を大切にするためにしていることを紹介します。
自分を大切な人に置き換える
大人になるにつれ生きづらさを感じるようになった私は、育児をしながら、自分の生きづらさの原因を探すようになりました。
その中で、ずっと自分を大切にしていなかったことに気づきます。
同時に、子どもには同じ思いを抱えて生きてほしくないと、自分なりに愛情を持って懸命に育ててきたはずの娘も、自己肯定感が決して高くないとわかり、ショックを受けます。
しかしこのことが、私自身を大きく変えるきっかけになりました。
自己肯定感の低い娘を「どうして自分を悪く言うの」と否定せず、「そうなんだね」「つらいよね」と受け入れ、時にはハグをしたり、できる限り耳を傾けてゆっくりと話しを聞く。
そうしていくうちに、娘は少しずつ変わっていきました。
その変化をつぶさに見ていた私は、娘のように私も変われるかもしれないと思うようになりました。
「それ、娘にも同じように言える?」
「もっとやれるよね」そんな言葉が自分に対して出そうになったら、私は娘が同じ状況でも同じように言うだろうかと、立ち止まって考えます。
「頑張ってるよね。でも上手くいかないんだね。どうしたらいいか一緒に考えよう」そう娘に言ってあげるなら、私にもそう言うようにしています。
娘に言わないような言葉は、自分にも言わない。
まずはその意識をしっかりと持つようにしました。
娘の部分は親友でも、仲の良い友達でも、家族でも、自分が大切に思う人なら誰でもいいと思います。
自分にはひどいことを言ってもいいと思っていた
子どものときの私は、友達に言ったことが気になり、眠れない一夜を過ごしたことが何度もあります。
翌朝、教室ですぐに「あんなこと言ってごめんね」と謝ると、相手はきょとんとして「なんのこと?」と思い出せないような些細な一言です。
なのに、自分に対してはいつも、人には決して発しないひどいことを平気で言っていました。
自分ならどんなに貶めても自分以外の誰も傷つけないと、どこかで安心していたのかもしれません。
学生時代や社会人のときは、飲み会の場などの悪ふざけで「おまえブスだな」と言われると、上手い返しができずに場の雰囲気を盛り下げてしまう自分が悪いと考えるほど拗らせていました。
相手から言われる前に、自虐ネタで笑いにすることもありました。
ネガティブな感情も自分と受け入れる
娘が自分を否定するようなことばかり言うと、つい「そんなことないよ」と娘の気持ちを否定してしまうことがありました。
親として自分の子どもに自分を嫌いになってほしくはありません。
でも、娘は「ネガティブな感情を持ってはいけない」と怒られたような気持ちになっていたのかもしれませんね。
娘にイライラさせられても、愛しくて、大切な存在であることに変わりはない。
そこに気づいてもらいたいと思いながら話をしていたら、それは自分にも言えるのだと気づきました。
「あのとき、本当は嫌だったよね」
そう自分の気持ちを受け入れたとき、自虐ネタで自分を笑い者にした私は、心の奥では恥ずかしさ、悔しさ、惨めさを感じていたと認めることができました。
そして、自ら笑いに変えることで、もっと傷つけられるかもしれない状況から回避しようと、自己防衛していたのだなぁ、と・・。
健気すぎる!でももう、そんなふうに思わなくていいからね。
誰にも肯定されない気持ちはずっと心に居座り続けますが、自分が認めてあげると消化され、事実としては残っても自分自身を否定する材料にはならないと経験しました。
話を最後まで聞く
娘が話をしている途中で、遮るように自分の意見を言ったり、「それは違う」と頭ごなしに否定的な言葉を投げかけることはありません。
でも、自分にはやってしまっていたことが私は多いです。
娘から相談をされたとき、私が解決しようと前のめりになるのではなく、話を最後まで聞いてあげたほうが心に溜まっていた淀みが減り、自分自身で「どうしたいのか」が見えてきているなと思うことが多いです。
だから、自分が心の中でぶつぶつと愚痴を言い出したら、咎めたりせず、まずはぜんぶ聞いてみることにしています。
まとめ
自分を愛する、自分を大切にするのがどういうことかわからないときは、自分を子どもや家族や親友や友達と置き換えてみてください。
大切な人にしてあげたいことは自分にもしてあげる。
大切な人にしたくないことは自分にもしない。
それだけで、自分を大切に扱えるようになります。
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