子どもが巣立ちを迎え、自分だけの自由な時間が増える50代。
新しく趣味を始めてみたものの、「なんだか面白くない・・」
自分に合わないのかな?と推し活をしてみたり、習い事を始めてみたり、旅に出てみたり、おしゃれをしてみたりしたけれど、「あれれ?何をしても楽しくない・・」
更年期が原因で精神的・身体的に不安定になり、「何をしても楽しくない」ことはありますが、「思ったほどでなかった」「もっと楽しめるはずなのに」ということが多いのであれば、もしかしたら原因は違うところにあるかもしれません。
50代主婦が何をしても楽しくないのは期待しすぎているから

50代にもなればそれなりの経験があり、大抵のことは「想定内」の中で起こります。
そのため、そもそも「楽しい」と感じるハードルが高くなるのはある意味で自然なこと。
でも、ハードルを高くした状態で何をやっても、期待値を越えない限りは「楽しかった」と思えません。
「50代主婦 何をしても楽しくない」と検索をすると、推し活や習い事、おしゃれ、新しいことに挑戦など具体的な方法が出てきますが、それよりも上がりすぎている期待値を下げることが先ではないのかなぁと、私自身は経験で悟りました。
とはいえ・・
自分が楽しむためにするのに、期待しすぎないようにするなんて、どこか矛盾しているような気がしますよね。
「期待しない」はネガティブではない
「期待する」という意味を調べてみると、希望が実現するように待ち受ける、当てにして心待ちすること、とあります。
希望が叶えば誰でも嬉しいので、「期待する」という言葉からはポジティブな印象を受けますよね。
一方で、「期待しない」は後ろ向きでネガティブに聞こえます。
なんだかやる前から諦めているような、見捨てているような・・
そこで、期待をしないのは本当にネガティブなのか、具体例と併せて紹介します。
【例①】期待しないからこそ楽しめるグルメや旅行
口コミの良い評判のレストランがあったとします。
「人生で最高の食事だった」「ここよりおいしいお店は行ったことがない!」などのコメントが多く、サイトに掲載されている料理は見た目が美しい上に材料も厳選されているなれば、「これは絶対においしいはず!」と否が応でも期待は膨らみますよね。
ところが・・
味つけはなんだか薄味に感じられ、楽しみにしていたメニューはすでに売り切れ。
何時間も並んで食べたのに、正直口コミほどではなかった・・
こんなとき、期待が大きかった分、落胆も激しくなり、悔しいようなイライラするような気持ちが強くなります。
もしかしたら高評価をしたユーザーに腹が立つかもしれません。
それでは、「味覚には個人差があるからなぁ。話し半分で行ってみよう」と、最初からそこまで期待しないで行ったとしたらどうだったでしょうか。
「自分には合わなかったな~」と、軽く済ませてしまえそうですよね。
一見すると、「期待する」はポジティブで「期待しない」はネガティブに聞こえますが、実情は逆です。
期待すればするほど叶わないと後悔したり、怒りが沸きやすくなりますが、反対に期待しないことで状況を柔軟に受け止めることができ、自身がマイナスの感情に振り回されることがなくなります。
【例②】期待「しない」のではなく「コントロール」する
期待するなと言われても期待してしまうのが人間です。
もちろん私もそうです。
仙人でもない限り、期待しないで生きるのは難しそうですが、期待しすぎてしまう自分を意識して、その度合いを下げることなら仙人ではなくてもできそうではありませんか?
たとえば、天気は自分でどうすることもできません。
「天気予報を入念にチェックして降水確率0%の日を選んだし、てるてる坊主も作ったから絶対に晴れる」と大きな期待をして旅行に出かけてしまうと、そうではなかったときに一気に楽しくなくなります。
「雨が降るかもしれないから、屋内で楽しめるコースも考えておこう」と思って出かけていれば、「秋の天気は変わりやすいって本当だよなぁ」くらい思えるかもしれません。
期待値を下げてから向き合うことで、結果的に自分が嫌な気持ちになって苦しむのを避けられます。
期待しすぎないのが「正解」ではない
趣味探しでも推し活でも習い事でもグルメや旅行でもおしゃれでも。
いろんなことに期待して、期待値を高めて、それが思っていたほどではなかったとガッカリすることが間違っているわけではありません。
特に若いときは、自分でそういった経験をすることはとても大事だと思います。
でも、50代になってから「期待を超える」「前よりももっと楽しいと思える」ことを見つけていくのは、心も体も限界があります。
「何をしても楽しめない」がやがて、「何をしても楽しめないダメな自分」と自己否定になってしまうのは避けたいですよね。
「最近、何をしても楽しくないなー」と感じたときは、これまでと同じ向き合い方ではなく、期待しすぎないことで楽しむためのハードルを下げるという方法をやってみるのがよいと思います。
いい意味での「自分なんてこんなもん」で向き合ってみる

趣味も推し活もグルメもおしゃれも旅行も楽しめない自分に落ち込むのは、自分なら楽しめるだろうという期待があるからです。
私自身がそうでした。
何事にも感受性豊かに、キラキラと人生を謳歌している期待通りの私ではなく、実際はすぐに疲れるし、観光してもどこかで見た感じであまり感動しない自分にガッカリしていました。
でも・・
更年期世代のど真ん中、ホルモンバランスの変化などで自分ではどうしようもない理由もあるものですよね。
だから私は自分に期待するのをやめました。
口コミ評価の高いお店がいまいちだったら、「自分には合わなかったけど、まぁ私もバカ舌だからなー」と思えば気が楽になります。
いい意味で「自分なんてこんなもん」と思えると、何をするにもグッとハードルが低くなりますよ。
自分を責めるのではなく、肩の力を抜く感じで言ってみてくださいね。
本を読んでる途中で寝てしまっても、「一冊の本すらまともに読めないのか・・」と思えばそこまでですが、自分に期待せず「まぁ寝ちゃうよねー」と思いながら、少しずつ読み進めていけばいつか完読できます。
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50代はこんな感じで、小さい楽しみを積み上げていくほうが自分を否定せずに幸せに生きられる気がします。
まとめ
家事や育児、仕事にまい進してきたこれまでの生き方から、自分の時間を楽しく過ごす生き方へとシフトチェンジする人が増えてくる50代は、ご褒美みたいなこの時間を過去一キラキラして、眩いものに変えたくなるのかもしれません。
趣味は生きがいにしなきゃ、推しは清廉潔白でなきゃ、習い事は収入につながるようなものじゃなきゃ、グルメや旅は目や舌を唸らせてくれるすごいのじゃなきゃ。
こんなふうに期待しすぎることをやめてみたら、案外すんなりと楽しめる趣味が見つかったり、推し活で元気をもらえたりするかもしれません。
毎日がつまらないと悩んでいるときは、こちらの記事を読んでみてください。

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