転勤族、賃貸暮らしの我が家。
これまで複数回引っ越しをしていますが、エアコンが備え付けの物件は1件しか入居経験がなく、4月に引っ越した現在の賃貸物件もエアコンは付いていません・・。
そうなのです、北海道はエアコン普及率が40%程度と全国でもっとも低い地域。
とはいえ、ここ数年の暑さはエアコンなしでは凌げないレベルになっています。
そこで我が家では、暑さ対策に取付工事がいらないスポットクーラーを購入しました。
果たして、スポットクーラーはエアコンが付けられない賃貸物件の救世主になり得るのか。
詳細をお伝えします。
【結論】MAXZEN(マクスゼン)スポットクーラーは北海道の夏なら十分対応できる
私が今回購入したのは、型式MSC22JH(5畳~9畳タイプ)です。
スペックは以下のとおりです。
届くまでは、扇風機や冷風機ではまったく歯が立たない暑さに一矢報いてくれればくらいの気持ちでしたが、実際に使ってみると思っていた以上の性能でした。
もっと早く買えばよかったと後悔しています。
しっかり冷える
6畳の部屋に設置したところ、すぐに冷たい風が出てきました。
本体正面から出る風は、まさにエアコンの風そのもの。
直接、風を体に当てていると、体が冷えすぎてしまうので注意しなければいけないレベルです。
一方で、部屋全体を冷やす効果は、壁付けエアコンほどの期待はできませんでした。
室温31℃の状態から、22℃・弱の設定で15分回して30℃に下がり、さらに30分後には29℃。
30分で2℃しか下がりませんでした。
とはいえ、検証したのは暑さがピークになるPM1~2時に行ったので、ただ黙って立っているだけでも汗が噴き出す状態なので、2℃下がるだけでも体感温度はだいぶ違って涼しさを感じますし、風を直接当てれば十分に冷却効果を感じられます。
一般的な壁付けエアコンの6畳用は2.2kwが多いので、マクスゼンスポットクーラーの冷房能力は6畳用エアコンと変わらない性能を備えています。
除湿機能で空気がカラッとする
マクスゼンスポットクーラーには除湿機能も備わっている(弱のみ)ので、しばらくするとジメジメとした湿気がなくなり、重かった空気が軽く感じます。
北海道は湿度が低いと思われていますが、実は東京などに比べて湿度が高いんです。
これまでは、気温の低さによって「カラッとして過ごしやすい」ように感じていただけ。
気温が本州並みになると、息苦しさや肌のベタベタが気になるので、除湿機能は想像以上に恩恵があります。
数年前の話ですが、量販店にてスポットクーラーと名前が付いた商品が売っており、その名前から「なんだか涼しそう」と購入して使用したことがあります。私が買ったのはクーラーとは名ばかりの冷風機で、水が蒸発するときの気化熱を利用して冷たい風を発生させるものでした。使い始めのときは「扇風機よりも涼しい」と感じましたが、水が蒸発するため部屋の湿度が上がってジメジメに。しかも、気温が高いと水の温度もすぐに温くなるので、冷たい風が出てきません。今回、購入したマクスゼンスポットクーラーは、通常のクーラーと同じ熱交換器によって冷たい風を出します。
北海道の夏は短い
日中が30℃を超えても、夕方から気温が下がり、25℃以下になるケースが多い北海道では、熱帯夜になる日は数えるほどしかありません。(※ただし、札幌や盆地の富良野、北見、帯広などは35℃越え、連日熱帯夜の年も多いので、一概にはいえない面もあります)
さらに、6月から真夏のような暑さとなる関東以南と比べて、北海道の暑い夏はせいぜい7月中旬~8月中旬までの3週間~1ヶ月くらい。(※これも、近年は残暑が厳しくなっているので一概にはいえませんが)
その期間に、キッチンで家事をするときや在宅ワーク中、就寝時に良質な睡眠時間を確保したいなど局所的な使い方で涼をとるなら、スポットクーラーは十分に効果があると感じました。
MAXZEN(マクスゼン)スポットクーラーのメリット4つ
スポットクーラーは各メーカーから販売されていますが、今回、我が家がマクスゼンを選んだ主な理由は次の5つです。
届くのが早い
私はMAXZEN Direct 楽天市場店(MAXZENは楽天市場に公式ショップ)から購入しました。
注文したのが夕方にもかかわらず、注文の受付→支払いの確認→発送の連絡がその日のうちにきました。
最短で2日後にお届けと表記はされていたものの、我が家は北海道なので届くのは早くて4~5日後かなと思っていましたが、注文して本当に2日後に届いたのは驚きです。
暑さは我慢できないので、1日でも早く届けてくれるのは本当に嬉しいですよね。
コスパがいい
スポットクーラーは通常のエアコンとは違い、排熱用の室外機が本体と一体になっているので、外へ排熱するためのダクトホースや、ダクトホースを窓に固定するダクトパネルが必要になりますが、商品によってはダクトホースやダクトパネルが別売りのものもあります。
特にダクトパネルは140㎝以下に対応可能のものは標準装備されていても、140㎝以上の場合は別途延長用が必要になるケースが多くありました。
我が家の掃き出し窓(リビングによくついているタイプ)は140㎝以上あるため、延長用のダクトパネルが必要なのですが、別売りで購入すると10,000~15,000円ほどかかります。
本体価格がマクスゼンと変わらなくても、結果的には購入価格は上がってしまいますよね。
ところが、マクスゼン(MSC22JH)は、221㎝まで使用可能のダクトパネル含みの価格。
掃き出し窓でも使えて、延長用ダクトパネルを買わずに済みました。
延長用のダクトパネルの取り付けもすごく簡単です。
窓の隙間を埋めるスポンジテープも付いているので、目張りをして排熱が部屋に入ってこないようにできます。
排水の手間がない
ノンドレン構造なので、本体運転中に発生した除湿水は、内部で気化させたのちに排熱と一緒に外に出る仕組みとなっています。
そのため、基本的には溜まった水を捨てる必要はないので、我が家も今のところ、満水ランプが点滅するなどして一回も捨てたことがありません。
ただし、梅雨時など湿度の高い状態で使い続けると排水が必要となります。
その場合のドレーンは付属しているので、バケツなどを水を受けるものを用意して排水してください。
設置しやすい
電化製品の組み立てや使用に拒否感がある年代&性別ですが、そんな私でも1時間もかからずに設置できました。
ダクトホースが付いたパネルも、引き違い窓なら戸袋に差し込むだけでOKです。
ちなみに、引き違い窓がない場合は、マクスゼンスポットクーラーは使えないのでしょうか。
我が家には外開き窓があるのですが、少々荒っぽいやり方ながら、使えないことはないという結論に達しています。
あとは網戸の部分にカーテンを閉めてから、スポットクーラーを使ってみました。
見映えが悪い上、引き違い窓のように完全に排熱を遮断できませんが、涼しい風が出て室温が下がります。
暑くて熱中症になることを考えたら、見映えよりも効果!ですよね。
強風時や外出時、人通りの多い道路に面しているなど、使用不可の条件はあると思いますが、外開き窓や内開き窓に設置して排熱を外に逃がしたい場合は参考までに。※ダクトパネルなどが落下しないように十分気を付けてください。
なお、マクスゼンの商品ではありませんが、外開き窓や内開き窓に対応可能のパネルも販売されています。
MAXZEN(マクスゼン)スポットクーラーはデメリット3つ
使ってみて2週間ほど経ちました。
以下の3つのデメリットを踏まえても、我が家では「買う」選択しかなかったのですが、人によっては躊躇う理由になるかもしれません。
音が大きい
スポットクーラーは、壁付けエアコンでは外に設置してある室外機が一体型となっているため、口コミなどで「音が大きい」という声が多いですが、実際に使ってみても音の大きさは気になります。
我が家は戸建の賃貸住まいなので、騒音に関してはアパートやマンションほど気を使わなくてもいいのですが、それでも心配になります。
22:00に設定温度22℃でスポットクーラーを運転し、外にどのくらい音が聞こえるのか調べてみました。
外開きの窓で検証したので網戸から音が漏れやすくなっていますが、それでも窓の近くに立たないと音が聞こえなかったので、音は意外と外には漏れていないようです。
また、2階で運転して周囲にどのくらい響くのか調べてみました。
スポットクーラーは振動も結構するのですが、こちらも隣の部屋にいても、1階にいても、使っているのがわからないレベルで音は聞こえません。
スポットクーラーを使用している部屋ではかなり音がしますが、それ以外はそこまで気にしなくていいのかな、というのが実感ですね。
ただし、住宅が密集した地域や集合住宅では、深夜や早朝の時間帯の使用を避けたり、防音マットや防振マットを敷くなど対策をしたほうがいいかもしれません。
なお、マクスゼンのスポットクーラーはキャスター付きなので、ゴロゴロと好きな場所への移動ができますよ。
ダクトパネルと窓枠の間に隙間ができる
付属の隙間埋め用のスポンジテープや、マスキングテープ、ガムテープなどの目張りで対処します。
窓枠にぴったりとハマる商品ではないので(これは他のスポットクーラーも同じ)、購入後に工夫が必要な部分になります。
風量が弱と強しか選べない
弱でもかなり涼しくなるので、もうちょっと抑えめの設定がほしいという人には「細かい設定ができない」と感じてしまうでしょう。
ルーバーを可動して風の向きを変えたり、離れた場所に置いて操作はリモコンで行うなどの対処はできます。
MAXZEN(マクスゼン)とはどんな会社?
マクスゼンは、2004年創業のエクスプライス株式会社が運営しているオリジナルプライベートブランドです。
なお、エクスプライス株式会社は日本企業であり、大手小売企業DCMホールディングスが100%株主の会社になります。
マクスゼンではスポットクーラー以外に冷蔵庫やテレビ、洗濯機などのキッチン・生活やPC周辺機器、美容機器などのジェネリック家電を取扱っています。
ジェネリック家電とは、ジェネリック医薬品から派生した言葉で、大手メーカーの技術などを利用(一代前の技術を安く買い取って製品化)しながらも、シンプルな機能を比較的買いやすい価格で提供しているものになります。
1年間の保証付きですし、ネット通販でもきちんとコールセンターが常設されているのはありがたいところです。
まとめ
- 価格が他社と比べて安いのにダクトホースやパネルなどの付属品が含まれている
- 局所的に冷やすなら十分すぎる性能を持っている
- 室外機一体型なので音は大きい(スポットクーラーの宿命)
蒸し暑い部屋でいくら扇風機や冷風機を回しても、体に当たるのはぬるくなった風だけ。
それでも、今までは耐えられるレベルの暑さでしたが、ここ数年の北海道は本当に暑いです。
エアコンが付けられるなら付けたいものの、賃貸住まいではなかなか難しい現状があり、代替えとまではいかなくてもせめて少しでも涼しくなったらと選んだスポットクーラーが大正解でした。
暑いと思考能力は落ちるし、イライラするしでいいことありませんよね。
充実の性能をコスパよく使いたい人には、マクスゼンのスポットクーラーおすすめです!
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