道央圏のイオンやスーパーに多く出店しているもりもとは、手ごろな価格で買いやすいパンと、北海道産の素材を使ったケーキが人気のお店です。
旅行などで北海道を訪れる人にとっては、新千歳空港や札幌駅などで購入できるお土産「ハスカップジュエリー」がよく知られていますよね。
そんなもりもと、千歳市にある本店限定の商品があるのを知っていますか?
生まれも育ちも北海道の私どーみんも初めて食べる、ケーキロールの実食レビューを公開します。
もりもと本店限定商品のケーキロールは千歳市民に愛されて半世紀以上
パンコーナーの一角に鎮座し、一際大きな看板で出迎えてくれます。
棚も2段あり、かなりの量が並べられていますが、私が来店したのは土曜日のお昼くらいだったこともあってか、次々にお客さんがトレイに入れていました。
隣の親子連れは山積みにして買っていましたよ。
【食べてみた】ケーキロールは給食のコッペパン×あっさりめのバタークリームのコラボ
表面をパリッと香ばしく焼かれたコッペパンに、バタークリームが少量挟まっているのが、もりもとで1番人気を誇るケーキロールです。
価格は1個150円(税込)。
ケーキロールに使われているコッペパンは、昭和世代なら懐かしく感じるちょっとパサついた給食の味。
それもそのはずで、千歳市内の学校給食のパンはもりもとが製造しているとのこと。
ほんのりと甘い生地に、これまた昭和世代にはたまらないやや塩っ気のあるバタークリームは、口当たりが軽く、甘いものがそこまで得意じゃないわたしでも、あっさりと食べられました。
千歳出身の道外在住者がお盆の時期にこぞって買って帰る
千歳市に住んでいる人にとって、マックよりも馴染みがあるのがもりもとのケーキロール。
小さいころから食べ慣れた味ゆえ、進学や就職で北海道を離れたあと、地元に帰省するたびに必ず食べたくなるようで、お盆の時期は早い時間に完売してしまいます。
もりもとは北海道内に複数店舗があるものの、ケーキロールを売っているのは本店だけ。
自宅に帰るときに新千歳空港や駅に寄っても、手に入れられないレア商品なのです。
もりもと2番人気は旧「カメパン」のトータス
ケーキロールの棚の横に、もりもと人気2位のトータスがあったので一緒に購入しました。
1個200円(税込)です。
縦18cm横8cm高さ5cmの大迫力!
ケーキロールもかなり大きいと思いましたが、トータスは21cmの7寸皿からはみ出しそうなほど大きいです。
ケーキロールにチョコがかかっている見た目通り、甘いことは甘いですが、バタークリームとチョコがそこまで甘くないのでクドさは思ったほどなく控えめ。
甘党の旦那は、苦いコーヒーと「合う」といいながら食べていました。
店舗限定の限定品
ケーキロールと同様に、トータスも道内のもりもと各店舗で気軽に買える商品ではありません。
現在販売しているのは、本店と恵み野店(恵庭市恵み野西2丁目2-2)の2店舗のみです。
高校の購買で売っていた
トータスはそのむかし、カメパンという商品名で売られていたようで、千歳市民にとってはトータスよりもカメパンのほうが馴染み深いそう。
千歳市内の高校の購買では、ケーキロールとトータス(カメパン)が売られていたみたいで、もりもとのパンが本当に千歳市民にとって故郷の味なのがよくわかります。
わたしが高校のとき、チョコブリッコというチョコレートがかかった菓子パンが一大ブームとなったのですが、当時の千歳市の高校生はチョコブリッコよりも断然トータス派だったのか気になりますね。
千歳市民の方、よろしかったら教えてください。
もりもととは?
1947年に創業し、当時は餡やパンを売り歩いていましたが、1949年に千歳市東雲町にパン屋を開業。
のち1956年に現在の千代田町に移転して、パンや和菓子の製造を開始しました。
道外の人や北海道内でももりもとの出店圏内外の地域の道民には、もりもと=ケーキやお土産のイメージが強いですが、そもそもはパン屋として地元に長く愛されているお店です。
2019年12月9日、創業70周年を機に本店がリニューアルされ、道路に面した壁を全面ガラス張りに。
店内から、移ろいゆく季節や町並みを眺められるようになりました。
アクセスしやすい
もりもと本店は、JR千歳駅から徒歩5分の場所にあり、私も駅から歩いて向かいました。
駅前通り(国道337号線)沿いにあるので、大きい道をまっすぐに向かえばよいので迷いません。
車で行く場合は、もりもと本店のすぐ隣にあるタイムズのパーキングが利用できます。
利用するのに料金がかかるのでは?と思いますが、駐車場側の入口に駐車場の利用についてしっかりと明記されていました。
20分までは無料で、とくに駐車券にハンコなどを押してもらう必要はなく、そのまま出庫できます。
もりもと本店にはイートインスペースがあり、そちらを利用する場合は60分まで無料です。
駐車場を無料で使うには、レジにてサービス券を受け取る必要があります。
入庫は駅前通り(国道337号線)側からですが、出庫は裏から出る一方通行となっているので注意しましょう。
なお、イートインスペースのある駅前通り沿いにも、店内への出入口があります。
はかり売りパンがおすすめ
もりもとのパンコーナーには、一口サイズの小さなパンがケースごとに分けて並んでおり、トングで好きなパンを好きなだけ買えるはかり売りを行っています。
(※来店時、人で混雑していたので店内がわかる写真は撮っていません)
クロワッサン、アップルパイ、あんドーナツ、あらびきソーセージ、プチ塩バターパンなど、ちょっとずつ色々な種類がお得に食べられます。
大きいサイズをカットして売っているのではなく、ひとつひとつ小さいサイズでしっかりと作られているので、見た目もとってもかわいく、お土産にもおすすめです。
もりもとに行ったときはぜひ買ってみてください。
道民にとっては「もりもと=はかり売りのパン」くらい定番となっており、わたしもよく利用しています。
ちなみに私のイチオシは、黒糖を使ったドーナツ生地に甘さ控えめの投入クリームが入った「黒糖さん」。
もちっとした生地に黒糖の香りが良く合うのですが、どうやら今は販売していないようです。
2番目に食べてほしいのは「ちびいも」。
サクサクのデニッシュ生地にさつまいものペーストが練り込んであり、黒ごまがかかっています。
こちらは今ももりもとで販売されているので、見かけたときは手にとってみてくださいね。
はかりパンは、トレイではなく専用の袋が用意されているので、そちらにトングで好きなパン(通常のパンよりもかなり小さめ)をとって袋に入れ、レジで1g=2.1円で精算するシステムです。
パンの種類にもよりますが、何度も購入してみた結果、備え付けの袋にいっぱい詰めて購入すると1,000円くらい、半分なら500円くらいが目安ですね。
はかりパンにはちびいものほか、クロワッサンやアップルデニッシュ、ちびちくわパンなどがあるので、ちょっと味見しておいしかったら通常サイズを購入したいという場合にもおすすめですよ。
トマト嫌いも食べられる!暑い夏に定番のトマトゼリーがおいしい
くだものの里、北海道仁木町産のフルーツトマトをふんだんに使った「太陽いっぱいの真っ赤なゼリー」も個人的におすすめのもりもとの商品。
こちらは本店限定ではなく、もりもとの各店舗や新千歳空港などでも販売されています。
私はそもそもパン党ではなかったので、もりもとはトマトゼリーが入口というちょっと特殊なタイプです。
トマトゼリーというと、トマトの青臭さやエグみが強そうでおいしくないのでは?と思うかもしれませんが、こちらの商品はオレンジと温州みかんの果汁が入っているので、トマトの爽やかな香りや味はありながらも、ほどよく甘く、スイーツゼリーとして食べられます。
近年、夏の暑さが異常な北海道で、食欲が落ちているときでもつるっと食べやすく重宝しています。
みかんゼリーやぶどうゼリーほど甘くはないので、甘さ控えめのさっぱりゼリーを食べて英気を養いたい人にぜひ食べてもらいたいです。
太陽いっぱいの真っ赤なゼリーのカロリーは122㎉
表面はつるっ、ではなく、ややざらっとした食感です。
凍らせて半解凍で食べると、シャーベット状でこれまたおいしい。
内容量130gでカロリーは122㎉と低いので、ダイエット中にちょっと甘いものが食べたいときにもおすすめです。
まとめ
- 給食のコッペパンに塩っ気のあるバタークリームが挟まったむかし懐かしいパン
- お盆の時期は早い時間に売り切れてしまう
- もりもとのはかり売りパンもおすすめ
- 太陽いっぱいの真っ赤なゼリーは暑い夏にぴったり!お土産や贈答品にも
ケーキロールやトータス(カメパン)は、現在のように北海道を代表する銘菓メーカーとなったもりもとではなく、千歳市民にとって親しみのある町のパン屋さんだったころの思い出をそのままの味なのではないかと思いました。
どこにでもありそうなパン。
だけど、どのパンよりも懐かしい故郷の味。
子どもがお小遣いでも買えるパンとして、これからも千歳市民だけではなく道民や旅行者の方を癒してほしい商品だなと思いました。
地図 | |
住所 | 千歳市千代田町4丁目12-1 |
電話番号 | 0123-26-0218 |
営業時間 | 9:00~19:00 |
駐車場 | 有(29台) |
支払い方法 | クレジットカード決済、電子マネー決済、QRコード決済利用可 |
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