捨てすぎ注意!50代主婦がミニマリストを目指すのをやめた理由

本を捨てる女性

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断捨離、捨て活、ミニマリスト。

どれも不要な物を処分して、物への執着を手放し、物理的なスペースを確保することで精神的なストレスの少ない豊かな生活を手にするための方法です。

私は30代のときに物を減らす意識を持つようになりましたが、捨てる行為が行き過ぎてしまい、数々の失敗をしています。

今回はそんな私の体験談や、現在実践している断捨離や捨て活についてお伝えします。

もくじ

【体験談】捨てたくてうずうず!私は捨て活ハイになっていた

ハイテンションの女性

私は元々汚部屋の住人で、一時期は足の踏み場もないような家で暮らしていました。

結婚してから少しは片付けるようになりましたが、それでも掃除が得意とはいえず、物は溜まっていくばかり・・。

毎日、仕事から家に帰ると荒れた様子に疲れてしまい、ある時一大決心をして物をどんどんと捨てました。

その後は転勤族ということもあって、次に住む家に持ち運べない大型家具を捨てたり、妊娠や出産を経て変わった体形で着れなくなった服を捨てたり。

物理的に物の量が減ることで管理がしやすくなり、暮らしやすさを実感しました。



しかし・・

汚部屋から一転してすっきりとした部屋になったところで私は満足できず、もっと物がなければ掃除がしやすいのでは?管理がしやすいのでは?と思うように・・。

不要なものを捨てる意識から、部屋を「無」に近づける意識へとシフトしていきました。

新しく物を買うことに罪悪感を覚えるようになる

物を捨てるとき、「買ったのにあまり使わなかったもの」が目に見えてわかるので、衝動買いが減り、今あるものを代用するので節約にもつながります。

これ自体はいいことなのですが・・

心の底から「ほしいな」と思っていても、物を増やせばスペースが奪われるので「また汚部屋に戻ってしまうのでは?」と心配になったり、「浪費なのでは?」という罪悪感を抱きやすくなっていました。

部屋は整って綺麗になっても、なんだか心は貧しい。

どんどん捨てた結果、そんな思いを感じるようになりましたが、当時は「まだ捨てなければならないものがあるから、心が落ち着かないのだろう」と思っていました。

物を持ち込む家族にイライラするようになる

結婚当初、元汚部屋の住人の私と暮らしていても、旦那が「部屋が汚い!」と怒らなかったのは、旦那も物が捨てられない人だからでした。

私が捨て活に目覚めた後も旦那は相変わらずで、物が増えることに拒否感がないため、とにかくなんでももらってくるし、その辺に置きっぱなし。

その都度「片付けて」「いらないなら捨てて」といわなければならないことも、せっかく整えた部屋が物で溢れるのも、本当に毎日がストレスでした。

家族の物を勝手に捨てるようになる

捨てられるものがないか探すようになった私は、リビングのテーブルの上に置いたままの郵便物や、冷蔵庫の中の賞味期限の切れたプリンなどを、本人に確認することなく捨てるようになりました

一度だけ旦那から「ここにあったはがきは?」といわれ、「一週間放置してあったから捨てた」といったら喧嘩になりましたが、私は「置きっぱなしの自分が悪いくせに」と思っていました。

そんなある日のこと。

子ども部屋に置いてあるおもちゃケースが、おもちゃでいっぱいなことに気づきます。

中には最近は遊んでいるところを見ない某ファストフードのおまけもあり、すぐに捨てたい衝動に駆られましたが、それはさすがに気が引けたので、とりあえず「子どものおもちゃの上手な捨て方」を検索。

すると、半年間おもちゃケースとは違う場所に保管し、子どもがなくなったことに気づかなければ捨てても大丈夫とあったので実行しました。

後日、娘が「おもちゃがない」と血相を変えて探していたのは、私が捨てた某ファストフードのおまけ。

捨てても大丈夫と書いてあったサイトには、万が一バレたときはしらを切り通せば、子どもはそのうち忘れてしまうとありましたが、私はそれができず正直に「もう使っていなかったから捨ててしまった」と伝えると、泣かれてしまいました。

あれから15年以上経ち、娘はそのことをすっかり忘れていますが、私には今も苦い記憶となっています。

【断捨離・捨て活】捨てるのは手段であって目的ではない

ぬいぐるみを抱く子ども

私におもちゃを勝手に捨てられて泣いている娘を見たとき、自分にも同じような記憶があることを思い出しました。

私には3才のときに買ってもらった、大きなトム(トムとジェリーの猫のほう)のぬいぐるみがあったのですが、愛着を持って毎日のように一緒に遊んで寝ていたので、あちこち綻びが目立つようになってしまい、同居していた祖母に頼んでは縫ってもらっていました。

しかし、さすがに10年が経つと汚れもあるし、衛生面が気になると、祖母や母から「捨てたら?」といわれていました。

私は断固拒否をしていたのですが、学校に行っている間に見かねた祖母が捨ててしまったのです。

帰宅後、すぐにトムがなくなっていることに気づき、今朝ゴミ収集場に持って行ったことを告げられます。

家を飛び出して向かいましたが、当然、そこにトムはおらず・・。

小学6年生でしたがすごくすごくショックで悲しくて、めちゃめちゃ泣きました。

祖母のこともしばらく恨みました。

自身のそんな経験から、子どものおもちゃを勝手に捨てたのを隠して、しらを切ることは私にはできませんでした。

というか、捨てるその前に、どうして思い出さなかったのかと悔みますね。

私は肌身離さずトムを大事にしていたけれど、娘はそのおもちゃにまったく触れていなかったから大事ではないと思ったのかもしれません。

とにもかくにも、この出来事を機に、私は「捨てること」や「物を減らすこと」ばかりに捉われていると気づくことになります。

断捨離はなんでも捨てることではない

「捨てなきゃ」と思っていたときは、SNSで聞きかじった断捨離や捨て活を鵜呑みにして、極力部屋に物を置かないことにこだわっていました。

しかし、断捨離の発案者のやましたひでこさんの著書を読むと、「とにかく捨てれば断捨離」という世の中の風潮とは内容が違うことがわかります。



断捨離は、物で溢れて収集がつかなくなった生活や精神を立て直すため、必要のないものを取り入れず、不要なものを手放すことで、本当に自分にとって大事なものを見極めていく作業です。

捨てる快感に溺れたり、捨てれば捨てるほど幸せになれると、必要以上に物をなくしてしまうことではありません。

特に家族や身内のものを勝手に捨てるのはご法度。

断捨離や捨て活は自分のものだけを行うのが鉄則です。

捨てると片付けるは別

部屋が散らかっているのは物が多いのが原因のひとつですが、だからといって今あるものを捨てても、根本が変わらなければ結局はまた買い直して部屋が散らかってしまいます。

私は捨てすぎる失敗を経験して、捨てるよりも前に片付けることを優先しています。

爪切りやボールペンなど散らかりやすいものの置き場所を決めることで、目に見えるストレスは減ります。

それに、置き場所を決めると家族も自然とその場所へ戻すようになりました。

片付ける場所がいっぱいになったら、そこで初めて捨てるかどうかを考えてみても遅くはありません。

ただし、物で溢れたからと収納を増やしてしまうと片付かない家になってしまいます。

「ここに入りきらなくなったら捨てるものを選ぶ」とルールを決めたことで、自分も家族もお互いに断捨離がストレスにならなくなりました。

好きなものに囲まれる暮らしが心地よい

ミニマリストに憧れ、物を厳選しすぎたことで、いつのまにか心の余裕を失っていました。

見えるところに調味料や道具が置いていないキッチンは、掃除はしやすかったものの、私には生活感がなさすぎて味気なかったです。

今は、食器や観葉植物など本当にほしいものは買い、物が増えすぎたと感じたら断捨離を意識するというバランスを保っています。

まとめ

いらない物を捨てることはストレスからの解放、節約、時間の余裕が持てるなどメリットがたくさんあります。

しかし、いきすぎてしまうと捨てることが義務になったり、捨てられない自分を責めてしまったり、家族など周りの人へ強いてしまい関係がギクシャクするなど、トラブルの原因にもなります。

断捨離や捨て活が上手くいかないと感じた場合は、以前の私のように「捨てる」ことが目的そのものになっていないか、今一度立ち止まってみてください。




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