今は5人に1人が推し活をしているそうです。
推し活は「毎日が楽しい」「ストレス発散できる」「共有できる仲間と出会える」など、さまざまなメリットがある一方で、行き過ぎると「毎日しんどい」「ストレスが溜まる」「人間関係が辛い」と、真逆の状況に追い込まれるいわゆる推し疲れの状態になることも。
私自身も推し疲れを経験しましたが、夢中になっているときに自分に冷静になるよう諫めたり、生活とのバランスを考えるのは難しかったです。
そこで今回は、実体験から一体どのくらいになると行き過ぎなのか、熱狂的な推し活とゆる推し活の違いや、推し活を長く楽しむコツを紹介します。
※前提として、推し活に対する熱量の基準は人それぞれ違うため、以下の内容について「これが正解」と言っているわけではありません。あくまでも私の経験を元にした上で、心穏やかに長く推し活を楽しむにはどうしたらいいか、という点で記事を作成している点をご了承ください。
熱狂的な推し活とゆる推し活との違い

熱狂的な推し活(ガチオタ)は、推しに心血を注いで、文字通り熱狂的に応援する推し活のこと。
これに対し、ゆる推し活は無理をせずに自分のペースで行う推し活になります。
とはいえ、「熱狂的」「無理なく」「自分のペース」は抽象的な表現であるので、人それぞれの基準や線引きがあるのですが・・
私自身は長い推し活人生の中で、次のような違いを感じました。
熱狂的な推し活 | ゆる推し活 |
---|---|
・推しに関する知識は広く深く ・推しに関する情報収集は常に行う ・インスタやXの投稿は推しの広報活動の一環 ・CDは複数買い、全形態を網羅 ・グッズはオールコンプリート ・CDやグッズの購入は推しのための経済活動 ・コンサートは全通(希望) ・推しのイベントに「行かない」選択肢がない | ・推しに関する知識は広く浅く ・推しに関する情報収集は気が向いたとき ・インスタやXは自分のために利用する ・CDは欲しいのだけ(もしくは買わない) ・グッズは欲しいのだけ(もしくは買わない) ・CDやグッズの購入は自分の欲求のため ・コンサートは行きたい公演だけ(もしくは行かない) ・内容や行きやすさなどでイベントの参加を決める |
\推し活についてはこちらに詳しく書いています/

熱狂的な推し活は減点方式、ゆる推し活は加点方式
ゆる推し活は生活がベースにあり、そこを壊さない程度で推し活を行います。
コンサートであれば、経済的な事情や日程などに合わせて行きたい公演に絞るので、1公演でも達成感や満足度は100%になります。
これに対して、熱狂的な推し活は推しの現場は押さえるのが基本。
日本全国でツアーがあれば、全通(全部の公演に参加する)が基準になるので、全28公演中26公演行けてもあと2公演入れなかったら減点となり、100%の達成感や満足感が得られにくくなります。
最初から熱狂的になる人は少ない
ガチガチのオタクほどではないものの、私にも熱狂的な推し活をしていた時期があります。
最初は「同じCDなんて何枚もいらないよ、無駄無駄!絶対買わない!」と思っていたし、推し活仲間にも言っていましたが、デビューするまでの厳しくて長い道のりを耐え、ようやくデビューしてもなかなか日の目を浴びずに苦労している推しを知れば知るほど、微力ながらに自分ができることはしたいと思うようになりました。
私は推しに生活の彩をもらって、元気をもらって、楽しく過ごさせてもらっているのですから。
こうして私は人生初のCD複数枚買い、歌番組や授賞式の事前投票、誕生日の広告の寄付など、熱量高めの推し活を行うようになりました。
周りに強要こそしませんが、渦中にいたときは「本物の推し活ってこういうことなんだ」と思ってましたね。

それでも私は、熱狂的な推し活をする自分に早くから葛藤もあったので、比較的すぐに離脱し、自分なりのペースで推す方向にシフトできましたが・・
同時期に推し活を始めた知り合いには、今も生活の中心に推し活を据えて熱狂的に応援している人がたくさんいます。
どちらがいいとか悪いとかを言いたいのではなくて、推し活はライトファンに留まれる人ばかりではないこと、むしろ誰にでも熱狂的にハマる可能性があることは、事前に知っておいたほうがよい知識と感じます。
ゆる推しは嫌われる?
推し活をする上で私が真理だと思ったのは、「アイドルは慈善事業ではない」ということです。
CDやDVDを買わなくても、推しからの供給を得てゆるく推し活を楽しむことはできます。
できますが、そんなゆる推しばかりになってしまったら、事務所の経営は成り立たなくなります。
言い換えれば、CDを山ほど積んで、グッズを無限回収して、コンサート全通してくれるようなガチオタが一定数いてくれるからこそ、推しがアイドルの仕事を続けられて、ゆる推し活も推し活ができるということ。
それは事実です。
そういう意味では、推しや事務所にお金を落とさないゆる推し活に対し、「同じファンと見られたくない」とマウントする熱狂的な推し活勢がいてもおかしくはないかもしれませんが・・
私が見てきた中で言えるのは、熱狂的な推し活勢だから、ゆる推し活勢だからという属性よりも、人を見下したり、自分のやり方が絶対的に正しいと人に押し付けるのは、その人個人によるものが大きい気がします。
推し疲れは熱狂的な推し活で起こりやすい
推し活の年間平均費用は20万円と言われています。
月にして16,000円と決して安くはありませんが、これはあくまでもライトファンを含む全体の数字。
熱狂的な推し活をしている人の中には、年間100万円以上使う人も珍しくありません。
自分で働いたお金だとしても、ふと我に返って「こんなに遣ってしまった・・」「何やってるんだ自分・・」と空しくなってしまうのは想像に容易いですよね。
中には生活費を削ってまで注ぎ込んでしまって、ご飯がまともに食べられない、いつも同じ服でオシャレできない、会社の同僚や友人との交流が途絶えてしまったなど、お金に纏わる悩みが付きまとう人が少なくありません。
一方で、ファンの中には、実家が太いなどの理由でお金に苦労せずに思う存分推し活ができる人もいます。
握手会の応募券が封入されているCDは桁違いの枚数を購入できるので、当選確率が上がってもはや常連みたいになっていたり、グッズコンプリートどころか、推しがアンバサダーを務めるブランド品までも買い揃える余力があります。
欲しくもない高級品を買うのは、「売上が伸びれば、来年も推しがアンバサダーに選ばれるかもしれないから」
その人にとってはこれも推し活の一環なのです。
上には上がいる、それが推し活の界隈。
CDを30枚積んでも50枚積んでも自分は握手会に行けないのに、あの人はいつもいてずるいと嫉妬に狂ったり、積むお金がないのは旦那さんの稼ぎが悪いと責めて離婚してしまったり、夜の世界に身を落としたりと、色々な話を耳にしました。
熱狂的な推し活は、人によってはお金(の使い方)と人間関係の問題が頻繁に起こり、推し疲れどころか人生の破綻を起こすこともあるのです。
50代主婦が推し活を長く穏やかに楽しむコツ

私は推しグループの遍歴はあるものの、KPOPアイドルの界隈の推し活を始めて今年で17年目です。
先にお伝えした通り、一時期は熱狂的な推し活勢の一員として心もお財布事情も破綻寸前まで追い込まれましたが、現在はゆる推し活よりもさらに緩い、ゆるゆる推し活勢として楽しんでいます。

予算を立ててお金を使う
月または年間の予算を最初に決め、その範囲内でCDやグッズなどを買うようにすると、使いすぎる自分に罪悪感を抱かなくなります。
私も熱狂的な推し活からゆる推し活に移行するために、予算立ててお金を使うことから始めました。
今では、CDは聞かないから買わない、トレカは良さがわからずもう買わない、コンサートは地元開催があるなら考えるけど地元に来ないから行かない、とほとんどお金を使わなくなりました。(だからゆるゆる推し活)
youtubeでMVやコンテンツを見るだけで十分楽しめているので、今では予算立てもしなくなりましたね。
50代主婦は子育てがひと段落している人も多く、子どもにかける教育費や生活費が必要ない分、推し活に惜しみなく使えると思ってしまいますが・・
それ自体を否定するつもりはないものの、「これまで推しに遣ったお金を微塵も後悔していない」と言う人に出会ったことがなく、みなさん一様に「もう少し考えて使えばよかった」と後悔しているケースが多いので、最初から予算を立てて守ること、使い道についてよく吟味する癖をつけておくのがいいと思います。
SNSから離れる
推し疲れしている人は、1日中SNSを見ている人に多い気がします。
私自身も思い詰めていたときは、SNSを見ている時間が長かったです。
ファン同士の対立や揉め事に心が削られて、推しの曲やパフォーマンスを純粋に楽しめなくなっていきました。
今は自分が必要とする情報を取りに行くときにしか見ません。
以前まではリアタイで情報が取れないと焦りを感じていましたが、公式からお知らせがきても忙しければ後回し。
そのくらいのテンポ感でいても、これまで困ったことはありません。
推しの情報は一早く知らなければファンじゃないなんて思っていた自分が、自分を苦しめていたんだなって思います。
そして、SNSには色々な人がいます。
自分と価値観が合わない人、温度差のある人、自分の主張を界隈全体の意見のように言う人などさまざまです。
推し疲れを実際に経験した私が思うのは、推し疲れはSNS疲れでもあるなぁということ。
そうは言っても完全に離れるのが難しいのであれば、自分を傷つけない適度な距離感を取る。
せっかくの推し活、他人に惑わされずに楽しみたいですよね。
\人間関係が楽になる!課題の分離について学んでみるのもおすすめ/

ゆる推し活なら何人推しがいてもOK
熱狂的な推し活をしていたときは、金銭的にも精神的にも推しはひとり(1グループ)が限界でしたが、ゆるゆる推し活なら「あ、いいな」と思ったら気軽に推せます。
私は現在、SEVENTEENを推して7年目ですが、最近はXGも推しています。
まとめ
推し活は深みにハマると危ういですが、自分でルールを決めた範囲で行うなら、手軽に自分を幸せにできる素晴らしい趣味だと実感しています。
これから推し活を始めようと考えている人や、今まさにどん底のような状態でどうしたらいいか悩んでいる人に、この記事が少しでも参考になれば幸いです。
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