50代で専業主婦はダメ?働いていない罪悪感の正体と解決法

悩む女性

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内閣府男女共同参画局の令和3年(2021年)調査によると、夫婦のいる世帯における専業主婦の割合は全体の23%ほど。

世間が女性の社会進出を推進する方向へと舵を切っている中で、働かずに家にいることに罪悪感を覚える50代主婦は多いですよね。

私もそのひとりですが、そもそも専業主婦は働いていない罪悪感を持つ必要が本当にあるのでしょうか。

もくじ

50代で専業主婦はダメではない

笑顔のにこちゃんマーク

夫が「自分だけの収入ではとても生活ができない。君も月に2~3万でいいから働いて、家計を助けてくれないか?」というのに、「え~働くの面倒~。副業でもしてあなたがもっと稼いできてよ~」と返して専業主婦に居座っているといったケースは別として、一概に50代で専業主婦はダメとはいえないのではないでしょうか。

なぜなら、夫婦の役割はそれぞれの家庭が決めればいいことだからです。

我が家の場合は、

  • 旦那が激務のため、家事や子どもの世話は私が主体として任せたほうが安心して仕事に専念できる
  • 私は過去に心身の不調で生活がままならなくなった経験があり、更年期によって体調に波がある今、外で働いて再びそのリスクを負うよりも、安定をとったほうが私の健康だけではなく家計管理の面でも最善に思える

という2点の理由から、私は現在、専業主婦(※)として家にいます。

専業主婦と一口にいっても背景はさまざまなのですから、ひとまとめに50代で専業主婦はダメと決めつけるのは暴論以外の何者でもありませんよね。

(※)厳密には在宅ワーカーとしてwebライターを行っていますが、今現在の収入は少ないため、私自身はほぼ専業主婦と思っています。

自ら専業主婦を望んでいる人は少ない?

▷プロフィール▷歳を重ねるのは悪くない!50代は生きやすいと感じるメリット7選で少し触れていますが、私は過去に自律神経失調症や不安障害を患い、心身のバランスを崩していた時期がありました。

どちらも15~30年近く前のことで今は通院などはしていないものの、外に働きに行ってストレスを受けたらまた調子が悪くなるのでは?と考えたり、更年期症状による体調の波の懸念が大きくある状態です。

外で働きたくても働けないというのが私の現状なのですが、子どもが手を離れ、自由な時間が増えてくる50代になっても専業主婦を選ぶ場合には、私と同じような心配事を抱えている人は多いのではないでしょうか。

また、子育てがひと段落したと思ったら親の介護が始まった人や、心身が健康でも雇い入れてくれる会社がないなど、働いていないという状況は同じでもそこに至る理由は人それぞれ違いますよね。

本当に働きたくないから専業主婦でいるという人は、実際には少ないのではないかと思います。

世間は専業主婦に厳しい?

最近の専業主婦に対する世間の目は厳しく、「働いて納税しろ」とか「楽したいだけ」など辛辣な意見が目立ちます。

しかし、専業主婦に関するトピックスをよく読んでみると、コメントには「家庭を運営する上で夫婦で専業主婦であることを決めたのなら、他人がとやかくいう必要がない」といった意見が意外と多くあります。

批判的な言葉につい意識が引っ張られてしまいやすいですが、世の中のすべての人が専業主婦を敵対視していると思い込んで心を痛めるのは早計なのではと感じます。

50代専業主婦が抱く罪悪感の正体と解決法

電灯が光っているイラストを描く手

罪悪感とは、道理的や倫理的に悪いことをしてしまった、間違ったことをしてしまったときに生まれる感情で、心理学の世界では次の7つのタイプに分類されます。

  1. 誰かを傷つけてしまった罪悪感
  2. 役に立てなかったことへの罪悪感
  3. 行動しなかったことへの罪悪感
  4. 自分が恵まれていることへの罪悪感
  5. 自分は穢れているという罪悪感
  6. 親やパートナーから受け継いだ罪悪感
  7. 宗教的な理由やそのほかの罪悪感

この中で、「50代」そして「専業主婦」の当事者の私が、今の気持ちに当てはまると感じるのは、役に立てなかった罪悪感、なにもしていないという罪悪感、自分が恵まれていることへの罪悪感です。

それぞれの罪悪感について、もう少し掘り下げてみます。

役に立てなかったことへの罪悪感

家事や子育ては立派な仕事といわれても、専業主婦が抱く自分が役に立てなかったことへの罪悪感は拭えません。

なぜなら、外で働いている主婦は家事と育児の他に、会社の利益を生み、直接納税もするなど社会貢献をしている点に大きな違いを感じるからです。

また、家計を助けて生活にゆとりが生み出す存在である兼業主婦に対し、専業主婦は「社会的」「家庭内」の両面で役に立てなかったと自分を責めてしまう傾向にあります。

行動しなかったことへの罪悪感

やれなかった、頑張れなかったことに対する罪悪感は、たとえ周りから「体調が悪いならしかたない」「更年期は焦らずに」といわれても、なかなか肯定的に捉えることができません。

専業主婦にとって、家事や育児はアイデンティティの確立という面でも大事な役割ですし、家計を助けるという点では外に働きに行けないことも、たとえ体調が理由であっても自分で自分を許せなく感じてしまいます。

私は更年期に入ってから頭痛に悩まされるようになり、ひどいときは数日動けなくなるときもありますが、それすらも「怠けている」と思ってしまうことも・・。

行動しなかったことへの罪悪感は、罪悪感の中でも自分を最も許しがたいタイプで、心の中で「もっと自分がこうすればよかった」と責め続けてしまう人が多いそうです。

自分が恵まれていることへの罪悪感

子どもが大きくなり、自由にできる時間が増えたにも関わらず、専業主婦のままで居続けられる、外で働かなくても暮らしていけるのは、本来であれば幸せなことですよね。

しかし、人は自分が恵まれていることに罪悪感を抱き、恵まれていることを隠そう(なかったこと)としたり、反対に相手を非難することで罪悪感を忘れようとするのだそう。

現代は働いている主婦が増え、専業主婦は肩身が狭いと感じる時代ですが、ひと昔前の専業主婦が多かった時代は働いている主婦に対して「働かなくちゃいけないなんてかわいそうね」と嫌味をいう人は少なくありませんでした。

私の場合は自分は恵まれてはいないと思い込むことで、罪悪感から逃れようとしていたのかもしれません。

罪悪感は払拭できる

夫婦は家庭を運営するために協力しあう存在で、収入を得る人、家事や育児で生活を安定させる人それぞれが、お互いを支えあって成り立つものです。

夫が残業や土日出勤、出張と家庭を顧みずに毎日忙しく働けているのは、専業主婦の私が家事や育児を一手に担っているからだと自信を持ち、自分を労ってあげてください。

体調が悪くて休んだのなら、元気なときは家族が喜ぶご飯を作ろうとか、部屋を整えてリラックスしてもらおうと思って行動できれば必ず何かが変わります。

「もっとこうすればよかった」「無理しても私が頑張るべきだった」という罪悪感を持ったままでは、取り返せない後悔の気持ちだけを積み上げ、現状は何も変わってはくれません。

どんなときでも、できることを探す努力は怠りたくないですよね。

外で働くのがどうしても無理なら、在宅で働く道もあります。

私もこれまで家事と育児をメインに担いながら、webライターとして収入を得ていました。

▷【専業Webライター14年目】未経験の主婦の収入は?子育て中の働き方の経験談

また、今は私にほとんど収入がない状態でも専業主婦でいられるのは、旦那に理解があり、暮らしていけるだけの経済力があるということ。

人に感謝すると自分も前向きな気持ちになれるので、グズグズと悩みそうになったら、私は感謝の気持ちを込めて旦那が好きなお菓子を買ってきたり、仕事の愚痴を嫌がらずに聞いてあげることにしています。

ちょっと呟き・・

「理解があっていい旦那さんね」「旦那さんの稼ぎがよくいいわね」と思うかもしれませんが・・。webライターを始めた当初は在宅勤務に否定的であったり、パート程度稼げるようになるまでは基本的には「外で働けばいいのに」という思想の持ち主でした。家で働きながらも、私の体調が不安定になる様子を見続けてきて今は「家にいるほうがいい」と思うようになったみたいです。

我が家の経済力についても、旦那の稼ぎが特別よいわけではなく平均的です。しかし、私自身がいつ働けなくなるかわからない状況だったので、贅沢はせず、削れるところは削っていたので、収入以上の支出を避ければ赤字にはならずに暮らしていけます。


専業主婦が抱く罪悪感から抜け出す方法を、別視点から探っています。

▷専業主婦でいることに罪悪感を抱く自分から抜け出す方法も、併せてお読みください。

まとめ

50代で専業主婦はダメではない理由と罪悪感の解決法
  • 専業主婦でいるかどうかは夫婦で決めること
  • 役に立てなかった罪悪感の解決法は、家庭の運営は収入を得る人と生活を安定させる人の両者の協力によって成り立つことを改めて認識してみる
  • 行動できなかったことへの罪悪感の解決法は、できないことをやろうとせず、できることを始めてみるのが大事
  • 自分が恵まれていることへの罪悪感の解決法は、自分は恵まれてると素直に認め、感謝する


稼ぎがなく、社会に貢献できない専業主婦はダメなの?

そう世間に問いかけることは、あまり意味がないのだと思います。

立場が違えば意見が違うのは当然で、どこにも正しい答えなんかないからです。

それなら、堂々巡りで気を病み続けるのはやめて、今は専業主婦で暮らせることに素直に感謝し、心身の健康を維持しながら生活ができれば、いつかは「こんなに恵まれているのだから、少しずつでも恩返ししたい」と、不安に打ち勝って外へ働きに行く力が出てくるかもしれません。

私自身、その力が湧いてくることを願っています。





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