専業主婦は絶滅危惧種?本当はなりたい?リアルな数字を追ってみた

レッサーパンダ

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先日、大学生の子どもから「お母さん働いていないの?」と友人に驚かれたという話を聞きました。

私が子どものときは、働いている母に対して「お母さん働いてるの?」と驚かれることが多かったのに…。

時代は大きく変わったのだなと思いつつ、実際にはどのくらいなのか気になって調べてみたら、意外なことがわかりました。

もくじ

専業主婦は今のところ絶滅危惧種ではない

窓を拭く女性

総務省統計局の労働力調査によると、2024年の専業主婦世帯は約500万世帯、共働き世帯は約1,300万世帯と、共働き世帯は専業主婦世帯の約2.5倍となっています。

「ん?あれ、専業主婦世帯、意外と多くない?」と思いませんでしたか?

絶滅危惧種という言葉のインパクトから、自分以外の主婦はほとんど働いているように感じてしまいますが、実情は20~60代の主婦の30%は専業主婦。

専業主婦世帯は、日本の総人口に占める65歳以上の高齢者の割合である29.3%と変わりません。(日本の世帯数と総人口では母体数に違いがあるので、同じ30%でも専業主婦世帯と高齢者の数が同じではありません)

さらには、子どもがいて正社員で働く主婦の割合も30%と、専業主婦とほぼ同じ。

同調査の統計を見ると、1980年の専業主婦世帯は約1,100万世帯、共働き世帯約600万世帯と、2024年とは真逆の様相ですが、1997~1998年に共働き世帯が専業主婦世帯を逆転。

2000年代に入ってからは共働き世帯が顕著に増え続け、一方で専業主婦世帯は減り続けていて、2024年にはその差は過去最大となっています。

とはいえ、現時点では、専業主婦は絶滅危惧種というほど少なくもないのが本当のところです。

なお、500万世帯のうち100万世帯の専業主婦は就労を希望しているとされ、500万人の専業主婦の全員が自ら専業主婦を希望し、その希望通りになっているというわけではありません。

共稼ぎ世帯の内訳

共稼ぎ世帯には正社員で働く主婦だけではなく、フルタイムやパート勤務の主婦も個人事業主も含まれ、それぞれ働き方も得ている収入額も違います。

ちなみに、共働き世帯のうち、夫と妻がともに正社員の割合は約360万世帯で、共働き世帯全体の4分の1ほど。

共働き世帯の主婦の多くは、時短パートまたはフルタイムパートの非正規雇用が圧倒的多数を占めているのが現状です。

体感的にも、実態に近いと感じます。

友人や知人を思い浮かべてみると、結婚してから今までずっと専業主婦の人が3人、現在時短パートが4人、フルタイムパートが2人、結婚後もずっと正社員で働いている人は1人しか思い当たりませんでした。

私自身は5年間の専業主婦の後、Webライターとして働いていて、就労形態は個人事業主(フリーランス)でした。(今はお小遣い程度の収入にとどまっているので、専業主婦です)

なぜ専業主婦は少ないと感じるのか

国民年金の第三号の見直し案や、「家事の効率化」「時短メニュー」「パワーカップル」といったワードの台頭など、時代の変化を感じさせることが多くなりましたよね。

人口が減り、国は主婦の就労を推進していて、制度などが変わりつつあります。

それに伴い、共稼ぎ世帯が専業主婦世帯数を大幅に逆転したため、メディアは共働き世帯へとターゲット層を変化させました。

データでは30%いる専業主婦の存在は、世間的には消されつつあります。


目にしている情報は本当に正しいのか。

時にはこんな視点で、メディアやSNSを信じすぎずに、自分の周りに専業主婦はどのくらいいるのか確かめてみるのがよいでしょう。

それにしても…

専業主婦世帯が多かったときは、働く主婦が同じようなやりきれない気持ちを抱えていたのだと思うと、いつの時代も女性ばかりが生きづらいと思ってしまいますよね。

本当は「専業主婦になりたい」が本音?

内緒話をする女性

今や7割が共稼ぎ世帯の日本ですが、女性が結婚してからも自分の希望に沿った生き方や働き方ができているなら、それはとてもよいことだといえますよね。

しかし、ソニー生命「女性の活躍に関する調査」では、有職女性の約30%が本当は専業主婦になりたいと答えているそうです。

また、結婚相談所の「Presia」が行った「お金と結婚に関する意識調査2025女性版」によると、独身女性の44%が専業主婦を希望しているとのこと。

結果を見るかぎりでは、共稼ぎで働いている主婦の中には、「働かなければ家計や老後が苦しいから」や「世間的な働けという圧力」という大きな壁さえなければ、本音は専業主婦を選びたい人がいることがわかります。

海外はどうなの?

男女平等の意識が高い北欧の共稼ぎ世帯率は9割、夫婦の家事の分担が世界一進んでいるアメリカでは、専業主婦率が2割と、日本以上に主婦の就労が進んでいます。

一方で、仕事と家事・育児の両立でかかる負担に耐え続けていた北欧の女性たちや、先進国ながら産休制度のないアメリカにおいて、キャリアや経済的な成功に捉われずに生き方を追求する動きが高まっていて、特に若い世代で専業主婦への回帰が始まっているそうです。

大多数に入れば安心?少数派でもうしろめたさをなくす生き方を

色の違うイス

「専業主婦は世間でいわれているほど少なくもないし、実は専業主婦になりたいと思う人の割合も多くて安心した」

調査結果を見て、そう思った人もいるかもしれません。

もちろん、数字を客観視して、現状を正確に知ることは大事です。

でも、それだけでは、今感じている専業主婦でいることのうしろめたさは拭いきれない人も多いのではないでしょうか。

価値観を変える

専業主婦を選ぶのは自分勝手ではなく、自分を大切にしているから。

今の私は少しずつそう思えるようになっています。

以前、知人と会ったときに「子どもに手がかからないのに、どうして外で働かないの?」「人生楽しまなきゃ!」といわれたとき、私は自分が楽したいがために働かずにぐーたらしていて、人生を楽しめていないのか…と落ち込みました。

でも今は違います。

私が無理して外で働けば、旦那や子どもが「帰ってくると安心する」といってくれる家を守れません。

家で過ごす時間は至福で、なににも代えがたいことを私は知っています。

それでいいじゃない、と思います。


専業主婦に罪悪感を抱いてしまうなら、働く働かない前に、その価値観を変えてみましょう。

「働く」を柔軟に考える

専業主婦から、フルタイムのワーキングママにならなければならない、という発想が自分を苦しめていることもあると思います。

共稼ぎ世帯の4分の3はパート主婦なのですから、世間と自分の乖離を少しでも埋めるには、必ずしも正社員である必要はありませんよね。

時短パート、タイミーなど、今は働き方の選択肢が多くあります。

私が長年続けてきた在宅ワークのように、家で自分のペースで働く方法もありますよ。


収入を得るではなく、支出を減らすでも家計は助かります。


働くにはお金云々だけではなく、社会貢献も含まれます。


「これしかない」という狭い働き方ではなく、世の中にある多様な働き方に目を向けること。

自分で働き方を生み出してもいいです。

そして、やってみることが大事だと思います。

おわりに

専業主婦は絶滅危惧種と揶揄されるほど、今が危機的な数というわけではありませんでした。

今後はどうなるかわかりませんが、未来は誰にもわかりませんから。

「今」の自分がどうしたいか、自分で考えて選んでいきましょう。





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