専業主婦のひきこもりは甘え?家が好きで楽しいなら問題はない?

頭を抱える女性

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3月30日に配信されたYahoo!のトピックス。

現在、専業主婦として過ごしている私が、専業主婦のひきこもりは甘えなのか考えてみました。

もくじ

専業主婦のひきこもりは甘えではない

調理中に体調不良になる女性


ひきこもりの原因には対人関係のトラブルや挫折の経験、バーンアウト、体調不良、精神疾患などがあります。

たとえば、いじめによって学校や外出が怖くなった、ゲーム依存で昼夜逆転の生活になった、会社で上司のパワハラに遭い適応障害になった、など。

ひきこもりはひきこもることでストレスの原因を避け、自らのメンタルを安定させそうとする防御行動なのだそうですが、ひきこもりの期間が長くなるとそこからの離脱が難しくなってしまう人も多く、社会問題となっています。

可視化されてこなかった専業主婦のひきこもり

未来のある若者や働き盛りの中年男性のひきこもりに対する認知や支援が広がっているのに対して、ひきこもりになった専業主婦は、ひきこもりであると認識すらされず、社会から隠れてしまっている状態になっていました。

その理由は、家にいるのが当たり前の専業主婦は、ひきこもりの調査の対象には含まれていなかったからです。

近年は専業主婦もひきこもりの調査の対象に含まれるようになり、社会とのつながりを失って生きづらさを抱えている人が一定数いることがわかってきています。

ひきこもりというと若者や中年男性のイメージがありますが、直近の調査ではひきこもりの4割を女性が占めるというデータもあり、専業主婦のひきこもりが注目されています。

ひきこもりの専業主婦はうらやましい?

夫の収入で生活ができ、煩わしい職場の人間関係から解放され、家で思う存分好きなことができるひきこもりの専業主婦はつらいどころかうらやましいのでは?と思うかもしれません。

しかし、専業主婦の中には自ら望んで専業主婦をしている人ばかりとは限りません。

  • 夫の転勤についていくため仕事を辞めた
  • 実家から遠い場所で子どもの預け先がなく自分が仕事を辞めた
  • 夫から「働かないで(働くな)」といわれた
  • 稼ぎが少ないほうが家事や育児の負担をするべきだと思ってしまった
  • 夫や義実家から家事・育児は女性がするものといわれ、仕事との両立ができずに辞めた
  • 両親や義両親の介護のために仕事を辞めた
  • 子どもが不登校になり見守りのために仕事を辞めた
    など



本当は仕事を続けたかった、キャリアアップを目指したかったけれど、辞めざるを得なくて辞めたという女性は少なくありません。

私自身、30代のときに一度目の専業主婦時代を経験しましたが、その理由は旦那の転職で縁もゆかりもない土地に行くことになったからです。

実家に頼れず、知り合いもいない中で子育てをしていた私は、孤独感ばかりが募っていきました。

それでも、収入のない自分は生活ができているだけでありがたいのだと、愚痴や不満はいえませんでした。

外出したいけれど自分で使えるお金がなく、自由に外出できない状態が続いて精神的に不安定になり、最終的に家にいることで心の安定を図ろうとする。

これが本当に困っている専業主婦のひきこもりの実態だと思います。

「家事や育児は立派な仕事だよ」といくらいわれても、社会とのつながりを切実に願っている人には届きません。

心を病んでからは家にいることでしか落ち着いていられないのに、社会から「パートでも行けばいいのに」といわれてしまう。

当事者はとてもつらい状況なのです。

認識の広がりがもたらすもの

専業主婦にもひきこもりの人がいると多くの人が知れば、同居する夫に「もしかしたらひきこもりかもしれない」と気づいてもらえるかもしれません。

そもそも、自分の奥さんが買い物すら億劫になり、人との交流を一切断ち、目は虚ろでおおよそ健康的には思えない状態であるのに、それが放置されていること自体が問題ではないでしょうか。

家にいるのが好きなのではなく、家にいるしか自分の心を守る術がない状況であることに周囲が早く気づければ、支援にも繋がりやすくなるのではないかと思います。

専業主婦が必ずひきこもりとは限らない

カーテンの隙間と植物


厚生労働省によると、ひきこもりの定義は「学校や会社などの社会的参加を6か月以上行っていない状態」としています。

また、Yahoo!の記事内では、「直近の半年間に家族以外との会話がない主婦もひきこもりに含まれる」とありました。

これだけ聞くと専業主婦はひきこもりに該当する人は多いように思えますよね。

私は経験上、1度目の30代の専業主婦時代はひきこもりでしたが、2度目の専業時代を過ごしている50代の今は自分をひきこもりだとは思っていません。

重要なのは本人または家族が支援を必要としているか

社会の一員として外で働き、資格取得や地域ボランティアなど多方面に興味・関心が高く、人との交流が楽しい。

そんなキラキラとした生き方を望んでいる人ばかりではありません。

私は30代後半に自分が内向型と気づいてから、生きるのがとても楽になりました。

家にいてひとりで過ごすのが、苦痛どころか、エネルギーチャージになるのです。

30代の1度目の専業主婦時代は、世間体やこれまでの価値観などから、外で働かず収入のない自分を責める気持ちが強かったのですが、50代の今は専業主婦として家中心の生活ができることに感謝の気持ちがあります。

▷内向型から外向型に変えたい人必見!自分らしく生きるために必要なこと

同じ状況でも人によって、または考え方の変化によって、天国にも地獄にもなるのが専業主婦のひきこもりです。

そのため、専業主婦のひきこもりは外出したいのにできないのか、外出しようと思えばできるけどしないのかがとても大事だと思います。

外出したいのにできないなら支援が必要ですよね。

また、本人が家にいることを選択しても、家族が不安を抱いている場合も同様に支援が必要です。

▷専業主婦でいることに罪悪感を抱く自分から抜け出す方法

▷50代で専業主婦はダメ?働いていない罪悪感の正体と解決法

まとめ

ひきこもりの定義だけでひきこもりかどうかを決めるのではなく、本人や家族が支援を必要としているかが重要だと思います。

社会とのつながりを求めている専業主婦の方が、家族の理解や社会の支援を経て、自分らしい生き方ができるようになればいいですよね。





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