近年、さまざまなメディアに取り上げられ、全国的に普及し始めているちくわパン。
発祥のお店は北海道札幌市にあります。
「パンにちくわ?ないない!」と思っている人や、「近くのお店で買って食べたけど正直微妙・・」という人に、ご飯党の私が長年愛し続けてやまない、どんぐりのちくわパンのおいしさの理由をご紹介します。
どんぐりのちくわパンとは?
札幌のベーカリーショップ「どんぐり」が発祥のパンで、その名のとおり、丸ごと1本のちくわが入っています
厳密には、ちくわのなかには、マヨネーズとツナ、刻みたまねぎを混ぜ、醤油で味付けしたツナサラダが入っていて、この時点で「それ絶対おいしいやつ」をもっちもちのバターロール生地で包んでいます。
とはいえ、ツナサラダとパン生地、それぞれはおいしそうだけど、それだけでは「パンにちくわが本当に合うのか?」という疑問は払拭されません。
ここからは私の個人的な意見になりますが、パンとちくわの組み合わせって実は結構難しいと思います。
語弊があると困るので付け加えますが、ちくわ(練り物)とパンの組み合わせがなし、といいたいわけではありません。
私は小樽に本店のあるかま栄の大ファンで、かま栄のパンロール食べたさに新千歳空港まで車を走らせるくらいなので。
かま栄の詳細については、こちらの記事を参考にしてください。
ただし、ちくわとパンを組み合わせたら必ずおいしくなるか、といわれたらそれは微妙だと思うのです。
そう思う主な理由には、どんぐりのちくわパンにハマって以来、長らく色々なパン屋さんのちくわパンを食べてきましたが、今日までどんぐりを超えるちくわパンには出会っていないという点があります。
どんぐりのちくわパンは一体感が違う
同じちくわパンでも、パン生地の食感や風味、ちくわの大きさや噛み応え、ツナサラダの味付け、生地の上にかかったマヨネーズの量、オリジナルのトッピングなどなど、そのお店によって随分と変わります。
もしかしたら、今や北海道ではどこでも買えるちくわパンをどんぐり以外で食べて、「こんな感じなのね」と思っている人もいるかもしれませんが、そんな方々に伝えたいです。
どんぐりのちくわパンをぜひ一度、食べてみてください。
ちくわパンを手にしたときのふわっふわ感、一口噛んだ生地とちくわの歯切れの良さはどんぐりならでは。
油分のあるツナサラダとトッピングのマヨネーズは、人によっては「油っこい」と感じるかもしれませんが、素朴な味わいのちくわととてもよく合います。
実際に食べてみるとよくわかるのですが、どんぐりのパンはすべてが渾然一体となって口のなかで溶けます。
どんぐりのちくわパンのこだわり
ちくわパンに使用されているちくわは、練り物メーカー大手の紀文食品に特注したものを使用。
パンに合うように考えられた専用のちくわなので、生地との一体感が生まれやすいのです。
また、ツナサラダに入っているたまねぎは、品種によって異なる水分量を管理し、パンに合うように仕上げています。
名前のインパクトと真逆の味わい
パンにちくわと聞くと、奇をてらった話題作りのようにも思えるかもしれませんが、ちくわパンに限らずどんぐりのパンは「お母さんのごはんのように」がコンセプト。
名前から想像する強いインパクトがあるものは少なく、むしろ毎日食べても食べ飽きない素朴な味になっています。
ちくわパンも、初めて食べてもどこか懐かしい、あったかい味がします。
値段は?
税込で205円です。
どんぐりのパンは全体的に安く設定されていて、ちくわパンはかつて167円と100円台で買える手軽さも良かったのですが、ここ数年でちょっとずつ値上げしています。
とはいえ、まだまだ良心的で買いやすい価格帯だと思います。
なお、決済方法は現金以外にクレジットカード、電子マネーが使えます。
カロリーは?
ちくわはヘルシーですが、ちくわパン1個のカロリーは293㎉となかなかの高カロリー。
ツナサラダ、トッピングのマヨネーズのほか、パン生地にもバターを使っていることを考えると、それはそうですよね。
もちっとしていますがとても食べやすいので、2個はぺろりなのですが、カロリーの摂りすぎには注意してください。
冷凍できる?
どんぐりではパンの地方発送(もったいないセット)をしていて、届いたらすぐに冷凍保存を推奨しています。
私は通販の利用はしたことがないのですが、札幌にでかけたときは必ずちくわパンを多めに買って帰り、冷凍庫で保存しています。
食べたいときに、レンチンやトースターで温めるだけでどんぐりのちくわパンが食べられるので、とても重宝しています。
2024年に本店が移転
どんぐりの本店は、札幌市白石区(詳しい住所は、札幌市白石区南郷通8丁目南1-7)にあります。
1983年に円山で「珈琲舎どんぐり」という喫茶店を創業したのが始まりで、その後豊平区の美園市場に移転してパン屋として再スタート。
1992年に現在の白石区に移転し、本店および本社を構えました。
店名のどんぐりは、喫茶店としてオープン時、店の前にどんぐりの木があったからなのだそうです。
私は、新さっぽろにあるサンピアザ水族館の帰りに、旧プランタンにあった2号店(現在はサンピアザ内に移転)でちくわパンに出会いました。
以後、ちくわパンを買いに数えきれないくらい本店に通いました。
本店は、お客さんが数人入ると満杯になってしまうような狭さなのですが、こじんまりとしたこの狭さが、町のパン屋さんっていう感じがして好きです。
ほかのお客さんとぶつからないように、入口から左周りにぐるっと一周してレジに辿り着きます。
駐車場は?
本店には駐車場が完備されていて、お店のすぐ横にあるのでさくっと停められます。
白石エリアは地下鉄の大通駅から4駅離れているので、観光客はあまり来店せず、地元の人が多いです。
現在の本店の姿が見られるのは2024年の秋まで
地元民を中心に長く親しまれていた本店ですが、2024年秋に移転が決まっています。
移転先は600m南に移動した月寒エリア。
現在の本店はベーカリーのみですが、移転後はベーカリーにカフェが併設された店舗になるそうです。
なお、本店は取り壊しせず、引き続きパンを製造する拠点として利用するとのことです。
私が訪れたのは2月のある日曜。
本店移転のお知らせが公表されたためか、いつもより混雑していて、お昼を過ぎたばかりにも関わらず、ちくわパンが残りわずかでした。
ちなみに、どんぐりは各店舗でパンを焼いているので、焼き上がりを待つこともできます。
その他のどんぐりの店舗
どんぐりは札幌市内に本店以外に9店舗、隣の江別市に1店舗あります。
札幌近郊以外には出店していないので、ちくわパンを食べたいときは札幌まで行く必要があります。
- 山鼻店(アクロスプラザ南22条敷地内)
- 大通店(ル・トロワ1F)
- 琴似店(イオン札幌琴似店1F)
- 新さっぽろ店(サンピアザB1F)
- 西岡店(イオン札幌西岡店1F)
- アリオ札幌店(アリオ札幌1F)
- 森林工房(厚別区厚別北4条5丁目1-5)
- 桑園店(イオン札幌桑園店1F)
- ココノススキノ店(ココノススキノビルB1F)
- 大麻店(ジョイフルAK大麻店敷地内)
私はここ数年、行きやすさ&店内での買い物のしやすさから、大通店にもよく行きます。
大通店はパンが品切れしている状態を見たことがないので、確実にちくわパンを買うなら大通店のほうがよいかもしれませんね。
札幌市の中心部にありますが、カフェが併設されていて、人通りを眺めながらゆっくりと飲食が楽しめるのでおすすめです。
新店舗、ココノススキノ店にも行ってみました。
こちらも観光客の方がとても多く、いつ行ってもレジに列ができていましたが、待ち時間はそこまで長くありません。
まとめ
- 北海道にちくわパンは数多くあれど、どんぐりを超えるちくわパンはなし(個人的感想)
- パン生地とちくわに詰まったツナサラダの一体感をぜひ味わってほしい
- 冷凍保存OK
- 本店が2024年秋に移転しカフェ併設になる
どんぐりのちくわパンが好きすぎて、少々熱く語ってしまいましたが、どんぐりのちくわパンについて知れば知るほど、どんぐりが未来永劫経営し続けられるように、これからもたくさん買いたい!と思わされます。
それは、ちくわパン自体がとてもおいしいだけではなく、お店の方がみなさん親切で優しいことも大きいです。
トレイにパンを載せてレジにいったタイミングで、店の奥から焼きたてが出てくると、トレイのパンを焼きたてに替えてくれます。
こんなホスピタリティも、味やお店の評価の一部ですよね。
北海道にはおいしいものが数多くありますが、どんぐりのちくわパンもぜひ食べてみてください。
ちくわパンが食べたくてもないときは、自分で作ってみるのもおすすめです。
ちくわパンの作り方やコツをご紹介しているので、併せて読んでみてくださいね。
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