新車(3年ローン)、アルトサックス(ボーナス2回払い)、スノーボード一式(12回ローン)、海外旅行。
これ、私が社会人1~2年目のときに使ったお金です。
当時は実家暮らしで、母に生活費を渡して残った分は、ローンの支払いや飲食代で毎月すっからかんに使い切っていました。
結婚後はさすがに自分のお金の使い方はマズイと焦り、節約を意識するようになりましたが、極端な節約を試みてはストレスで浪費、さまざまな家計簿にチャレンジしては挫折するの繰り返し・・。
そんな私も気づけば主婦歴が20年を超え、数々の失敗を糧にして現在は貯蓄が習慣化できるまでになりました。
今回は、元浪費家の私が貯金体質に変わるために行ったことを紹介します。
貯金体質になるために行ったこと|その①先取り貯金

結婚後しばらくは共稼ぎだったので、給料日前に口座に残ったお金を貯金する後取り貯金でも貯蓄は増えていました。
しかし、子どもが生まれて旦那の一馬力になると、給料はすべて生活費に消え、まったく貯金ができなくなりました。
子どもの幼稚園の保育料が毎月必要になる数年後には、そのお金を給料から出せる余裕がないのは目に見えています。
そこで、今から幼稚園の費用を少しでも貯めておこうと思い、始めたのが先取り貯金です。
毎月ギリギリなのに、先取り貯金をしたら赤字になるのでは?と思いますよね。
ところが、先取り貯金をしても、結果的には赤字になることはありませんでした。
私が爪に火を点すように節約に励んだのでは?と思うかもしれませんが、実はそうではありません。
これはパーキンソンの法則という人の持つ心理的な特性なのだそう。
イギリスの歴史学者・政治学者のシリル・ノースコート・パーキンソンが著書「パーキンソンの法則:進歩の追求」で提唱したもので、以下の2つの法則になります。
- 第一法則:「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」
- 第二法則:「支出の額は、収入の額に達するまで膨張する」
第二法則は「給料が上がったら貯金をしようと思っても、増えた分だけ結局使うお金も増えるよね」ということ。
お金が貯められない人のあるあるではないでしょうか。
かつての私もそうでしたし、つい使ってしまう自分を何度も責めていました。
お金があるからと無駄使いをしてしまうのは、自分がだらしがないだけではなく、そうした深層心理が人間には備わっているということです。
結局は使ってしまうのなら、貯金は諦めなきゃいけないのか?と言うとそうではありません。
先取り貯金をして手元に残るお金を少なくすれば無駄使いは減らせます。
お金があるから使ってしまうわけで、最初からなければないなりに何とかするしかなくなるからです。
私に節約のセンスがあったのではなく、先取り貯金によって誰でも貯蓄を増やせるチャンスがあるということです。
少額から始めてみる
先取り貯金をしても、残ったお金で生活が回らなければ、取り崩しやボーナスでの補填が起こるので意味がありません。
私も最初は1万円の先取り貯金から始めました。
とはいえ、これまで使えていた1万円がなくなるわけですから、すぐに上手くできたわけでも軌道に乗ったわけではなかったです。
それでも工夫を重ねていったことで、旦那の給料が少しずつ上がって先取り貯金額を2万円、3万円と増やしても生活が変わらずにできるようになりました。
NISA運用中
先取り貯金によって、無事子どもを毎月幼稚園に通わせることができました。
入園後に私は在宅ワーカーとなり、先取り貯金の増額も叶えられました。
しばらくは先取り貯金のみで貯蓄を形成してきましたが、2021年からはNISAも開始しています。
先取り貯金と同様、NISA分も先に引き落としとすることで、今も残りの金額で生活を回しています。

貯金体質になるために行ったことその②支出額を固定

先取り貯金で浪費家体質から少しずつ貯め体質へと変化してきた私。
それでも「貯金は先にしているのだから、残りは全部使ってもいいんだ」という気持ちがありました。
ここでもう一段階、無理をしすぎずにお金を貯めるにはどうしたらいいか。
色々考えた末に行ったのが、支出額の固定化です。
旦那の給料は一年を通じて毎月同額ではなく、多いときもあれば少ないときもあります。
そこで、一年の最低手取りに合わせて生活費の見直しを行いました。
例えば、最低手取り額が30万円なら、30万円以内で生活ができれば赤字にはなりません。
生活費の見直しでは、費目を細かく分けて予算立てをするのが一般的ですが、ズボラな私には長く続けられませんでした。
代わりに支出額を固定にして、その中でやり繰りすることにしました。
固定費を割り出す
給料が出たらまずは先取り貯金、NISA、旦那の小遣い、固定費を差し引きます。
我が家が固定費に含めているのは次の5つです。
- 住宅費
- 光熱費
- 通信費
- ガソリン代
- 保険料
①~⑥までが20万円なら、毎月20万円を引き落とし口座に移します。
ちなみに、北海道在住の我が家は夏と冬では光熱費に差がありますが、引き落としの金額は冬に合わせており、一年を通じて同額にしています。
必然的に夏期間は口座にお金が余りやすくなるものの、そのまま冬期間にスライドさせ、灯油代の高騰などに備えています。
変動費はひとまとめにして管理
最低手取り30万円を例にした場合、固定費を20万円とするなら変動費は10万円ということになります。
一般的に変動費には、
- 食費
- 日用品
- 外食費
- 交際費
- 医療費
- 美容費
などがあります。
例えば、変動費を10万円で固定するなら、その月によって食費・日用品が6万、外食費が3万、医療費が1万だったり、食費・日用品7万、外食費1万、美容費1万、交際費1万でも、10万円内に収まっていればOKとしています。
ただし、交際費の中でも年始の親戚へのお年玉や親族とのイベント代は、別途ボーナスからイベント費として振り分けているのでこの限りではありません。
ふるさと納税を活用しています
ふるさと納税の返礼品は変動費(食費)には含めていないので、家計に打撃を与えずにおいしいものが食べられます。
最近は物価高の影響で日用品を求める人も増えているようで、テッシュケース1年分の返礼品があれば日用品代は助かりますよね。
こうした制度を上手く利用できれば、「毎日節約ばかり・・」と気持ちが暗くなることも少なくなります。




後取り貯金ができるように
支出の固定化によって毎月30万円で暮らせるようになれば、手取りが多い月は残し貯めができるようになります。
私は夏のボーナスと冬のボーナスの支給前に、口座に残ったお金を下して積み立て口座に入金しています。
これにより、先取り貯金とNISAで積み上げていた我が家の資産に、後取り貯金を加えることができるようになりました。
おわりに
私が結婚することになったとき、浪費癖を知っている実家の母は本当に不安だったそうです。
私自身も自分が今のように変われるとは思っていませんでした。
あるとあるだけ使っていた私が貯め体質になったのは、「なきゃないでなんとかする」をゲーム感覚で楽しんだこともひとつの成功の理由の気がします。



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