私は子どものときから「考えすぎだよ」「気にしすぎ」といわれることが多く、ずっとそんな自分を直したいと思ってきましたが、50代になった今も直せていません。
というか、考えすぎる性格や思考の癖を直そうと思えば思うほど、できない自分を否定してしまうので、直そうと思うのはやめました。
代わりに、考えすぎていると気づいたときは、考えすぎの状態から抜け出すようにしています。
具体的な方法をシェアします。
内向型の人の考えすぎる性格や思考の癖は直せない
色んなことを深く考えすぎてしまうのは、内向型の人に多いといいます。
私も内向型で、自分や他人の内面(思考や感情など)に興味が向きやすい気質を持っていると自覚があります。
内向型の人は外向型の人と比べて不安や失敗、恐怖などのネガティブな記憶が残りやすく、「あの行動は正解だったのか?」「もっと他に言い方があったのでは?」など過去の出来事を繰り返し考えてしまったり、どうなるかわからない未来のことを延々と想像してストレスを感じてしまうことが少なくありません。
また、世間は外向型を良しとする社会なので、内向型の人はそもそも自分を否定しやすいことも、余計なことを考えやすいのかもしれません。
それなら、「内向型から外向型に変われば考えすぎを直せるのでは?」と思い、たくさん本を読みましたが、残念ながら内向型から外向型へ変わることはできないとわかりました。
詳しくはこちら⇩
▷内向型から外向型に変えたい人必見!自分らしく生きるために必要なこと
内向型の人は「考えない」ことができない?
考えすぎる自分に悩んでいたとき、「考えなければいい」というアドバイスをもらうことがありました。
おそらくですが、「考えなければいけない」ときでもネガティブや悲観的な思考で苦しくなるのであれば、「考える」ことそのものを手放してよいという意味でいってくれたのだと思います。
しかし、内向型の人には潜在的に、自己理解や自己分析によって深い思考を持ち、「ほかの人が気付いていないこと」に気づくことができるのが自分であるという概念が存在していて、「考えない」ことは自分のアイデンティティを失うことに繋がってしまいます。
言い換えると、私は考えすぎをやめたいと思っている一方で、「深く考えることは良いことで、浅い考えは悪いこと」とも思っているという矛盾を抱えているともいえます。
脳は意識的に「考えない」ができない
脳は否定形を理解できないので、「~してはいけない」という指示が通りません。
考えすぎをやめたいときに、「考えない」と否定形で指示をすると、脳はまず「考えすぎてしまう」状態をイメージしてから、続いてそのイメージを消そうとします。
しかし、現状維持を好む脳にとっては、これまで通り「考えすぎてしまう」状態を保とうとするので、「考えすぎてしまう」イメージを消すことを避けたがります。
こうした脳の作用機序によって、考えすぎてはいけないと否定すればするほど、考えすぎてしまう状況に陥ってしまいます。
これを知ったとき、娘が小さいときにコップに入った水を「こぼさないでね」といって持たせると、よくこぼしていたな~と思い出しました。
白いワンピースを着て出かけたときに「転ばないでね」というと転んだり・・。
当時は「ええなんで?わざとなの!?」と思っていましたが、私が「しないでね」と伝えたことで娘は「こぼす」「転ぶ」イメージが強くなってしまったのだと思いました。
内向型50代主婦が考えすぎをやめたいときに行っている2つの方法
人が物事を考えているとき、脳の前頭前野では一時的に記憶した情報を必要な作業や動作に対応させて、不要になれば削除する作業記憶(ワーキングメモリー)が使われています。
作業記憶は新しい情報が入ってくると古い情報は外に押し出されて消し去られるため、この作用機序を上手く使えば、考えすぎてぐるぐるしている状態から抜け出しやすくなります。
「映画を見る」「趣味に没頭する」「音楽を聴く」「考える時間を制限する」など、考えすぎを止める方法は他にもありますが、上手く切り替えができなかったという人は、作業記憶を利用した以下の方法をぜひ試してみてください。
方法①しりとり
しりとりには最後に「ん」が付いてはいけないというルールの他に、「一度出た言葉を再び使ってはいけない」というルールもありますよね。
このルールを守るには自分や他の人がいった言葉を覚えておく必要があるのですが、そこで使われるのが作業記憶になります。
モヤモヤ~とした答えのない考え事で頭が占拠されていると感じたら、私はいつもひとりしりとりを始めます。(もちろん2人以上で行ってもOKです)
りんご→ごもくそば→バター→あまえび→ビビンパ→パイナップル→・・(食べもの縛りでやってみたりね)
すごく単純で簡単ですが効果がある方法です。
方法②料理をする
献立を考える、必要な材料を揃える、調理方法やタイミングを考えるなど、日常生活の中でも料理は作業記憶をより多く必要とします。
買い物だけを見てもどこのスーパーに行くか、どの順番で回るか、材料がなかったときの代用品はどうするかなど覚えておかないと計画的に遂行できません。
頭の中で絶えず新しい作業記憶が追加されるので、最初に居座っていたぐるぐる思考はすぐに隅に追いやられてしまいます。
ストレスがあるときは料理をするとすっきりする!という人もいますよね。
それに料理は終わってからも家族に喜ばれるといった達成感も得られるので、50代主婦には特におすすめしたい方法です。
考えすぎていることに自覚を持つ
考えすぎをやめたいときに一番大事なのが、自分が考えすぎていることに気づくことです。
内向型の人は物事を深く考え込むのがある意味で日常だったりするので、「あ・・今、自分は考えすぎているな」と自覚しにくいですよね。
「これは考えすぎなの?」とわからないときは、以下に当てはまらないか照らし合わせてみてください。
- 過去の自分の言動を「あれでよかったのか」と反省したり、他人からいわれた嫌なことを繰り返し思い出し、しかもそれが記憶を巡るという感覚よりも、ついさっきリアルに経験したように鮮明に感じてしまう
- 未来に対する心配や不安について何時間も何度も考えてしまう
- 考え始めると悪い方向や悲観的なイメージが強くなり、気持ちが落ち込んでしまう
- 答えが出ないことでも、自分が結論を出せないことに強く焦る
- 同じ考えがぐるぐると巡り続ける
考えすぎの自分に気づいても、大げさに受け止める必要はありません。
私は「はいはい、出ましたね~」といった感じでそれが自分だよね~くらいで受け止めています。
その理由は、深刻になったところで事態は好転しないことを何度も経験したからです。
それよりも事実は事実として淡々と受け止めた上で、できることをやってみることが大事です。
まとめ
考えすぎをやめたいときは、脳の作業記憶を他の情報でいっぱいにして考えたくないことを追い出すイメージを持ってみると上手くいきやすいです。
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