北海道発祥「ちくわパン」を作ってみた!ふっくらもっちり生地に仕上げるコツと成形を図解で解説

パン生地を捏ねる手

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北海道民のソウルフードのちくわパンは、札幌市にあるどんぐりというお店が発祥です。

ご飯党の私もどんぐりのちくわパンは大好きなのですが、札幌市及び近郊にしかお店がないため、札幌じゃない民の私はなかなか食べられません。

どうしても食べたいときは自己流ちくわパンを作っているので、今回はちくわパンの作り方をご紹介します。

もくじ

ちくわパンの作り方

ちくわパン発祥のお店どんぐりでは、レシピを公開していないので、あくまで自己流のちくわパンの味になります。

なお、生地もちくわパン専用というわけではありません。

色々なレシピでパンを作りましたが、この配合が一番おいしく仕上がるので、おかずパンも菓子パンも私はずっとこちらのレシピを愛用しています。

もっちりおいしいちくわパンを作る3つのポイント

  • 生地の発酵の見極めは「時間」ではなく「ふくらみ」
  • ベンチタイムはちゃんととる
  • 生地を棒状に伸ばすときはできるだけ均等に

ちくわパンは生地がもっちりしっとりしていないと、ちくわとの相性が悪くなりおいしくありません。

もっちりしっとりとした生地を作るには、生地がほどよく発酵することが大事です。

たとえば、レシピに「一次発酵に50分」と書いてあっても、その日の気温や生地の捏ね上げたときの温度などで生地の状態は変わるため、50分経ったら発酵を切り上げるのではなく、生地が元の1.5~2倍まで膨らんでいるか確認しましょう。

ふくらんでいなければ、ふくらむまで発酵時間を伸ばしても大丈夫です。(過発酵には注意してください)

これは二次発酵のときも同じです。

次に、ベンチタイムは分割して丸めた生地を寝かせ、緩めて成形しやすくするために行うものです。

ベンチタイムをとらないで作業を進めると、成形時に生地が思うように伸びず、生地に負担がかかってふくらみが悪くなるので必ず行ってください。

最後に、ちくわパンの成形は、生地を綺麗にちくわに巻き付ける必要はありません。

綺麗に巻こうと何度も巻き直ししてしまうほうが、生地が傷んでしまい、乾燥してしまいます。

そこそこ巻けていればふくらんで綺麗になるので、あまり気にしないようにしましょう。

ちくわパンの作り方

STEP
生地の材料をボウルに入れて捏ね、一次発酵させます
発酵したパン生地

発酵中は生地が乾かないように、ラップなどで覆ってください

STEP
生地を分割してベンチタイムをとる
分割したパン生地

200gの強力粉で8分割します

1つずつきっちり計ってもいいですが、私はいつも適当に分割しています

濡れ布巾をしたパン生地

ベンチタイム中は、必ず濡れ布巾をかけて生地を覆ってくださいね

生地が乾燥すると焼成のときにパンが膨らまなくなります

STEP
具を準備する

生地を捏ねて一次発酵させている間に、油を切ったツナ、刻んだたまねぎ、塩こしょう、砂糖、めんつゆ、水をフライパンに入れて水気が飛ぶまでしっかりと炒めておきます

冷めたらマヨネーズを混ぜ、上部をキッチンはさみでカットしたちくわに詰めておきましょう

ツナサラダが詰まったちくわ

めんつゆの代わりに醤油でもいいですが、しょうゆよりも角がなく、甘みがあるめんつゆのほうが生地と合いやすい気がします

あっさりめにしたい方は、めんつゆや砂糖を入れなくてもおいしくできます

ポイント

ちくわにツナサラダをパンパンに詰めてしまうと、油分が生地につくと巻きにくくなるので、ちくわの切れ目からツナサラダがはみ出さないにすると巻きやすくなります

STEP
成形する

ベンチタイム終了後、生地を30㎝程度に棒状に伸ばし、ちくわにぐるぐると巻き付けます

生地を棒状に伸ばすときは、横長にした生地の中心部に両手を置き、左右の端に向かってそれぞれを上下に揺らします

パン生地を棒状に伸ばすときの手の位置
棒状にパン生地を成形するときの手の動き

このとき、手のひらで転がすと力が入りすぎてしまい、思った以上に生地が伸びて、一部分だけが細くなってしまいます

それよりも、生地の上に、ピアノを弾く感じで指を置いて転がすと、余計な力が入りません

画像はすでに長く伸びた状態ですが、横長の丸の状態から、中心部→端の手の動きを繰り返すことで、だんだんと細長い生地になります

生地が棒状になったら、ツナサラダ入りのちくわにくるくると巻き付けていきましょう

ちくわパンの成形

生地の巻き始めは下向きにし、

ちくわパンの成形

端を覆うように上から巻いていくと、ふくらんでも綺麗な形を保ってくれます

きつく綺麗に巻いてしまうと、生地が傷んで二次発酵でうまく膨らまないので、ゆるーく巻いてOKです

ちくわパンの成形

巻き終わりの端の部分は下にくるようにして、生地にくっつけて取れないようにしましょう

STEP
二次発酵後、仕上げをする
二次発酵したパン生地

1.5~2倍にふくらんだら、溶き卵を刷毛で塗ります

溶き卵を塗ると、パンに焼き色が付きやすくなるのと、表面の乾燥を遅らせることで生地がふっくらをなります

溶き卵を塗ってマヨネーズをトッピングしたパン生地

生地の中央に切れ込みを入れ、マヨネーズをトッピングします

切れ込みはクープナイフと呼ばれるものを使いますが、なければ剃刀でも構いません

私は剃刀もなかったので、キッチンはさみでチョキチョキしました

STEP
180℃のオーブンで18分焼いて完成
完成した手作りちくわパン

焼成時間はお使いのオーブンなどによって変わるため、あくまでも目安としてください

なお、180℃で焼く場合は、予熱したオーブンにパン生地を入れるときに扉を開けて温度が下がるので、190℃に設定しましょう

食べてみました

完成した手作りちくわパン

なめらかなパン生地、塩気と甘さのあるツナサラダ、ちくわの食感、マヨネーズの酸味が渾然一体となっておいしいです。

ちくわパン
「どんぐり」のちくわパンと見比べても結構いい線いっている気がします

まとめ

ちくわパンをふっくらおいしく作るコツ
  • 生地の発酵は時間ではなく生地の状態を見て、しっかりと発酵するまで待つ
  • ベンチタイムで生地をしっかり休ませる
  • 生地を棒状に成形するときは手の平よりも指を生地の上で転がすイメージ

そこに行かないと買えないご当地パンは、自分で作ってみるのも楽しいですよ。

北海道民のソウルフードちくわパンを、是非作って味わってみてくださいね。


バターロールの成形がうまくできないという方は、こちらの記事を参考にしてみてください。

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