【子どもの習い事】やめたい遊びたいといわれたら?やめ癖が気になる!親の対応についての経験談

ピアノが奏でる音

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子どもが4~5才くらいになると、周囲に習い事をしている子が増えてきます。

早いうちから色々な経験をさせてあげたいと思う一方で、こんな悩みを抱える親御さんは多いですよね。

「途中でやめたいといわれて、やめさせたらやめ癖がつくのでは?」

親としての経験や感じたことをシェアします。

こんな悩みを持っている人に読んでもらいたい
  • 子どもの習い事はすぐやめさせたらやめ癖がつくのか心配な親御さん
  • 子どもが習い事をするメリットは習い事の上達以外になにかあるのか知りたい親御さん
もくじ

習い事をやめてもやめ癖はつかない

ピアノを弾いている子どもの手


結論からいうと、うちの娘はやめ癖はつかなかったと思っています。

あくまでも我が家の場合のため、すべての人に当てはまるとは限りませんが、幼稚園から小学校卒業まで4つの習い事をした娘がどんなふうに習い事を選び、関わっていったのか時系列でご紹介しますので参考にしてください。

初めての習い事は「水泳」

幼稚園に入ってまもなく仲良くなったお友達が習っていて、プール遊びから帰宅したその日に「習いたい」といわれました。

幼稚園入園まで、夏はあちこちのプールに遊びに行っていた娘にとって「冬もプールに入れるなんて楽しいに決まってる」と思ったようです。

プールを習い始めてしばらくは楽しそうに通っていましたが、数ヵ月すぎたあたりから、プールの日が近づくとお腹を壊したり、行きたくなさそうな素振りをするように。

理由を尋ねると、先生(指導員)の態度が子どもによって違うのが嫌とのことでした。

娘の話をよく聞くと、えこひいきがひどいというよりも、ある程度泳げた娘はあまり指導してもらえず、「できない~」と泣いてしまう子に先生がつきっきりになる状況が腑に落ちなかったようです。

「それだけ〇〇(娘の名前)が上手いってことなんだよ」といっても聞く耳持たず。

すっかり心が折れてしまい、ついに「もうやめたい」といい出しました。

そのプール教室は大きな大会で入賞している子もいたので、最初から泳げる娘なら努力次第ではもっと伸びるのでは?と思いましたが、子どもにとってそんな親の思惑は関係ありません。

結局はうちの娘には合わなかったと思い、退会することにしました。

習っていたのは8ヶ月くらいでした。

2番目は「ダンス」

幼稚園年長になったとき、娘が今度は「ダンスを習いたい」といいだしました。

娘は小さいときから踊るのが好きで、アイドルの振りつけを覚えては踊ってみせたり、幼稚園の遊戯会では先生と一緒にほかの子どもたちに振りつけを教えたりしていたようでした。

親バカ発言ですが、親ながらに娘にはダンスのセンスがあると感じていたんですよね。

これは娘の才能を伸ばすチャンス!と親の私も意気込み、すぐに近くで通える教室をピックアップして見学にいくことにしました。

3つあった候補のなかから、娘はヒップホップ系などもやっている本格的な教室がいいと自ら選びました。

しかしその教室はわずか2ヵ月でやめています

理由は人間関係です。

詳細は省きますが、教えている先生も、生徒の子供たちも娘には合いませんでした。

娘には、前に見学したほかの教室に入り直してダンスを続けてみたら?といってみましたが、ダンス自体に興味を失ったようで首を縦に振りませんでした。

3つめは「習字」

小学校2年生のとき、学校で習字を習ってきた娘は、そこで習字に興味を持ったようでした。

自宅近くに教室があり、見学してみると「やってみたい」と目を輝かせたので入会することに。

教室の先生は年配の女性で、マナーにとても厳しい方。

ぐーたらな娘に続けられるのだろうかと思っていたら、メキメキと上達し、市のコンクールなどで入賞するようになりました。

「習い事3つめにして、やっと娘に合う環境を見つけられた」と思っていましたが、これが大きな間違いで・・。

小学校4年生の秋から、習字に行きたくないというようになり、水泳のときと同様にお腹を壊すようになりました。

具合の悪い日は無理させずに休ませていたのですが、今度は「習字を休むと、次にいったときに先生に怒られる」といいだしたので、これはちょっとただごとではないなと思い、私は娘の付き添いで習字教室に一緒にいってみることにしました。

状況としては、新しく入ったお子さんが騒いでしまう子で、同席している保護者に注意をしても聞き入れてもらえず、それに対して先生がイライラしているといった感じでした。

娘が習字に行きたがらない理由を理解した私は、帰り路で娘に「今の教室をやめてもいいし、ほかの教室に移動して習字を続ける方法もある」と提案しました。

そして、小学校高学年にさしかかっていた娘に私はそれ以上はなにもいわず、どうするかは自分で決めなさいと伝え、その後は静観することに。

水泳、ダンスと短期間でやめた娘です。

私は、娘が「やめる」といってくるだろうと思っていました。

ところが、娘は以後も何度か行きたくないと泣いたり、時々休んだりしたものの、やめるとはいいませんでした。

入会当初に決めていた小学校卒業まで続けるという目標を達成することを選び、6年生の卒業と同時に退会したのです。

娘にやめなかった理由を聞いたら、「先生は怖かったけど、習字自体は好きだったから」といっていました。

習字と並行して「ピアノ」も習う

小学校5年生のときにピアノが習いたいといわれ、いくつか教室を探しました。

ピアノ教室と一口にいっても色々あり、コンクールの入賞や音楽大学への進学など、かなり本格的に始めるならそれなりの先生のところにそれなりの費用を納めることになります。

娘は、ピアノでジブリの曲なんかを弾けるようになりたいと思っていたようなので、コンクールへの参加がなく費用もお手頃な教室を選びました。

これが結果的に良く、先生と楽しく会話をしながらのレッスンを娘は毎回とても楽しみにしていました。

小学校卒業と同時に転校することになり、レッスン期間は2年間だけになってしまいましたが、もし転校していなければ娘は中学も同じ先生に習いたいといっていました。

習い事を1年足らずでやめてしまう娘に対して、「あなたは信用できないから、ピアノも習わせない」といっていたら、おそらく娘はピアノの楽しさを知らないままだったと思います。

子どもの習い事と同様に、子どもの転校についても悩んでいる親御さんは多いですよね。

我が家の実体験をこちらの記事にまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。

子どもが小さいときは習い事はやめやすいのが前提

幼少期に始めた習い事を中学、高校になっても続けている子もいますが、娘の周辺はやめた経験のある子がほとんどです。

好奇心やちょっとしたきっかけが理由で習い事を始めたいと思っても、それを長く続けられるのがそもそも稀

そう思って始めさせると、親として「途中でやめたいといわれたらどうしよう」と悩むことは少なくなります。

子どもに合う習い事に出会う確率は高くない

幼少期に習い事を4つ行い、そのうち2つは1年以内にやめてしまった娘。

残る2つのうち、1つは「ただただ、時間が早く過ぎる」ことを願いながら必死に通っていたと思います。

そうなると、娘が通い始めた当初から最後まで、心の底から楽しいと思って続けていた習い事はピアノの1つだけ、4分の1の確率です。

もちろん、初めての習い事が子どもに合う可能性も0ではありません。

しかし、4つ、5つと習い事をしていて、「どれも全部楽しいからやめたくないんだよね」といっている子どもは見たことがありませんでした。

習い事をやめたいといわれたときの対処は年齢によって変わる

次に、「習い事をやめるとやめ癖がつくのでは?」という不安についてですが、これは年齢によって対処を変えてみるのがよいのではないかと、私は自らの経験で感じました。

幼稚園や小学校低学年は友達と遊びたいから、ゲームがしたいから、行くのが面倒だからといって簡単な理由で習い事に行きたくないといい出します。

自分からやりたいっていったのにって思いますが、大人でも天気が悪いくらいで出かけるのが面倒になったりしますよね。

だから、その気持ちは否定せずに、行きたい気持ちに持っていくのが親として腕の見せどころかなと思いますが、それでも「行かない」となったら、しかたないかと諦めることも大事だと思います。

一方で、小学校高学年になってくると、学校でも「自分で考える重要性」を学ぶようになり、親の意思に背いた結論を出すことが増えてきます。

そのタイミングで習い事をやめたいといわれたら、続けるメリットとデメリット、やめるメリットとデメリット、さらに違う教室に通うなどの代替え方法などを親が提案した上で、答えを本人に決めさせるのが良いかなと思います。

もちろん、お子さんが続ける決意をしたものの、体調不良など親の判断でやめさせる必要は出てくるかもしれません。

それでも、自分の進む道を自分で決める、よい機会になるのではないでしょうか。

高学年になっても習い事を始めてはすぐやめるを繰り返す場合は、習い事にはお金がかかること、そのお金はお父さんやお母さんが頑張って働いたものでタダではないこと、お金を払って習い事をする以上は子どもとはいえ責任があることなどを説明してみてはどうかなと思います。

「今の習い事をやめたら、次に新しい習い事を始めたいときは親を納得させられる理由が必要」などの条件を提示し、子どもに真剣に考えさせてみるのもよい機会だと思います。

やめ癖がつくよりもやめないで頑張ろうとする癖が危ない

日本では、一度始めたことを途中でやめると、忍耐力が育たない、なんでもすぐ逃げる癖がつくといわれますよね。

これは私が子どもの時代から、今、これだけ情報が溢れている現代でも変わらずにある「価値観」です。

私自身が子どものときは、習い事を秒でやめてしまうような忍耐力のない子どもでした。

そろばんは3ヶ月、エレクトーンは2回行っていかなくなりました。

しかし、小学校4年生から始めたあるスポーツは、コーチにどれだけ怒鳴られても、居残りで夜遅くまで練習をしても、絶対に上手くなる!という気持ちを持って続けました。

おかげで、周囲からは根性があるとよくいわれます。

おそらく、こういうと「やっぱり一度始めた習い事は、最後までやり通すべき」と思う人が多いでしょう。

ですが私は、社会人になってからも、自分で自分を「途中でやめるなんて根性なしだ」と追い込んでしまうようになりました。

就職した会社が連日の深夜残業や休日出勤を厭わないブラック企業であっても、やめる選択が持てずに体を壊してしまい、最終的には退職してしまいした。

この経験から、やめない選択をするのが必ずしも正解ではないと思うようになりました。

子どもが習い事を始めるのは、習い事の上達以外にもメリットがある

絵を描く女の子

習い事のある日の前日から体調を崩したり、泣きながら「行きたくない」という小さい娘を見てきて、もし習い事をしていなかったらこんな大変な思いをしなくてよかったのかもと思ったことがあります。

でも、娘が高校生になった今思うのは、早くやめてしまった習い事も含めて、習い事をさせてよかったということ。

習い事の経験がどこまで生きているかは不明ではあるものの、習い事によって娘が様々なことを考えるきっかけを得たのは間違いないと思っています。

自分を変えたいと娘が選んだのは

これまでの経験から、私は娘にはマイペースでできる習い事や部活が合っていると感じていました。

転校先の中学校には週1回顔出しをすればよい文化部もあり、娘はそういう部活を選ぶと思っていました。

ところが、娘が選んだのは運動部。

しかも、強豪小学校出身者が数多く在籍し、大きな大会への出場を目標に掲げていました。

初心者の娘には絶対についていけないと思わせる雰囲気です。

「習い事と違って、部活動は一度入ると簡単にはやめにくいと思う」と伝えましたが、娘の意思は固く、入部後は食事が喉を通らなくなるくらい精神的に追い込まれたり、腹筋がバキバキに割れるまでトレーニングをするなど、心身ともに無茶をしていたと思います。

それでもやめなかったのは、引っ込み思案で自分の気持ちをはっきりといえない、そんな自分を変えるきっかけがほしかったから。

中学3年の夏に部活を引退した後、娘はそう教えてくれました。

ちなみに、娘は高校ではその部活は続けず、緩い文化部に入っています。

それでも、チャレンジする意思を持ったことや、やってみて自分には合わないという経験を積んだだけでも、入った意味はあったと思います。

時間管理ができるようになった

娘は多くても週に3日しか習い事に通っていませんでしたが、月曜日の17時から習字、火曜日の15時半からピアノ、木曜日の16時から習字のようにあからじめ予定が決まっていたことで、小学生の時からほかの空いた時間で友達と遊んだり、自分の好きなことをする時間に充てていました。

高校生になった今では、親がなにもいわずとも、バイトや部活のスケジュールの合間に友達とカラオケや映画を観に行ったり、テスト前の勉強の予定をしっかりと組み立てて管理しています。

また、何も予定を入れずに、絵を描いたり、ひたすらYouTubeやtiktokを見てすごす日もあります。

以前まではそうやって過ごすのにある意味罪悪感があり、やることがなくダラダラとして過ごしてしまった・・と思っていたようですが、今はバイトや勉強のストレス解消やリラックスのために好きなことをする時間として捉えているようです。

10代から、時間を有効に使おうとする意識があるってすごいなと思います。

自分で選択する力がついた

娘は高校生になってからは文化部に在籍し、1年生のときからバイトに励んでいます。

バイト先は自分で探して決めてきました。

私たちは今の地域に住んで日が浅いので知らなかったのですが、娘が働いている先は高校生が入っても次々やめていくような、いわゆるブラックな職場。

大丈夫かいな?と思っていましたが、2年近く続けました。

何度も辞めたいと思いながらも、給料で推しのグッズ購入のため頑張ったようです。

娘は小さいとき、どちらかというと自分で決められず、なんでも「ママが選んで」っていうような子だったので、今のように自分がやりたいこと、進みたい道を自分で力強く決めていく姿に成長を感じています。

まとめ

薄いピンク色のマーガレット(花)
子どもの習い事に対して親はどう向き合えばよいのか
  • 子どもに合う習い事は簡単には見つけられない。見つかるまで、幼少期はどんどんやりたいことをさせてみるのもひとつの方法。
  • 子どもの成長に合わせ、親と習い事について真剣に話し合う機会を設け、小学校高学年になったら自ら結論を出させるようにするのが親としてできること。

娘の小学校の友達で、長くひとつの習い事を続けている子がいました。

その子は「やめたかったけど、親がやめさせてくれなかった」といっていて、本音は違うことに興味があったり、もっと友達と公園で遊びたかったようです。

中学に入学後は、習い事を続けられなくなるようなハードな部活をあえて選んで入ったといっていました。

そこまでして?と思いましたが、そうすることでしか自分の意思を貫けない状況なのかもしれません。

習い事をやめずに長く続けていても、そこに本人の意思や目標がなければ意味がないような気がします。

なにより、親に自分の気持ちを伝えられない、伝えても理解してもらえない経験は、子どもにとって習い事に対する問題以上にずっと辛く、悲しい記憶として残るはずです。

子どもの習い事については「やめ癖がついたらどうしよう」と悩むよりも、子どもがやめたいと思ったときに、その気持ちを隠さずに伝えてくれて、親としっかりと話し合える環境を親が作れるかのほうが子どもの成長には大事なのではないかと私は思っています。

子どもが習い事をやめたいといいだしたときは、子どもだけではなく、親も成長するチャンス!と捉えてみるのもいいかもしれません。

あと、人間関係や講師との相性で習い事自体を嫌になってしまうのはもったいないので、事前の念入りな口コミチェックやリサーチを強くおすすめします。

私の経験はあくまでも一例にすぎませんが、子どもの習い事で悩んでいる人になんらかのヒントやきっかけになれば幸いです。


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