地元農家の朝採れ野菜が並ぶ直売所には、スーパーではあまり見かけない新種野菜を目にしたりします。
未知の野菜を購入するのは少し勇気が必要ですが、今やすっかり定番野菜となったアボカドやズッキーニも、初めての対面では「どうやって食べるの?」「おいしいの?」と戸惑った人が多かったですよね。
アボカドもズッキーニも大好きな私は、新種野菜を見つけたら積極的に試しています。
そこで今回は、直売所で見つけた新種野菜を購入して食べてみました。
- カーボロネロ・アスパラ菜・紅くるり大根・ホワイトセロリの調理方法が知りたい
- カーボロネロ・アスパラ菜・紅くるり大根・ホワイトセロリの味の感想が気になる
新種野菜その①カーボロネロ
カーボロネロは、地中海沿岸が原産の葉キャベツの一種。
アブラナ科アブラナ属の野菜で、ケールの仲間になります。
キャベツといっても一般的なキャベツのように結球せず、細長い葉を上に広げて成長します。
濃く暗い緑色のぼこぼことした葉が特徴
カーボロネロはイタリア語のcavolo(キャベツ)とnero(黒)が由来で、日本では黒キャベツと呼ばれています。
中心の葉脈がかなり太く、葉脈を軸にして葉の裏側に丸まっている独特の見た目をしています。
また、アメリカでは恐竜の鱗のように見えるという意味で、「ダイナソーケール」と呼ばれています。
主な栄養素は?
- ビタミンA
- ビタミンC
- ビタミンE
- ビタミンK
- ビタミンU
- 食物繊維
- 鉄
- カルシウム
- カリウム
栄養素を豊富に含み、「野菜の王様」との別名を持つケールを仲間に持るカーボロネロも、さまざまな栄養素が多く含まれています。
調理法は?
葉自体は見た目よりもやわらかいのですが、葉脈や茎がかなり固い上、キャベツよりも苦みが強いので、サラダなどの生食には適しません。
カーボロネロの原産地であるイタリア・トスカーナ地方では、「カーボロ・トスカーノ(トスカーナのキャベツ)」と呼ばれるほどポピュラーな野菜で、リボリータと呼ばれる煮込み料理やスープを始め、パスタによく使われています。
ガーリック炒めがおすすめ
ラッピングの袋に炒め物におすすめと書いてあったので、イタリアらしく(?)オリーブオイルとガーリックでペペロンチーノ風に炒めてみました。
これがかなりおいしかったです。
カーボロネロの葉はとても肉厚なので、炒めてもほかの葉物野菜のようにシュッと縮んでしまい、食感がよくわからなくなるということがありませんでした。
パリパリとした食感に仕上げたいなら、炒めるのではなく、揚げ焼きにしてみてもおいしいと思います!
(煮込み料理以外に使うときは、芯が残りやすい葉脈は取り除いたほうがよいとのことです。私はそのまま使いましたが、固くて食べられないことはなかったです)
また、カーボロネロにはケールのような顔をしかめてしまうような苦味はなく、同じアブラナ科でもブロッコリーの風味が少しありました。
次はトマトと一緒に煮込み料理にして食べてみたいです。
新種野菜その②アスパラ菜
アスパラ菜はとう菜の一種です。
風味がアスパラに似ていることからアスパラ菜と名づけられましたが、実はアスパラとは無関係。
中国野菜の「紅菜苔(こうさいたい)」と「菜心(さいしん)」と交配した品種である「オータムポエム」が多く流通しています。
花も食べられる
とう菜とは、アブラナ科の野菜がとう立ち(花芽がついた状態で茎が伸びているもの)した茎や葉、つぼみを主に食べるものを指し、よく知られているとう菜に菜の花があります。
アスパラ菜も葉や茎だけではなく、黄色の花も一緒に食べられるので、調理のときにいちいち花をとる必要はありません。
主な栄養素は?
- βカロテン
- ビタミンE
- ビタミンK
- ビタミンC
- 鉄
- カリウム
- カルシウム
- リン
- 食物繊維
特にβカロテンの含有量が高く、摂取すると体内でビタミンAに変換され、目や粘膜、皮膚の健康維持に役立ちます。
また、冬が旬で寒い時期には貴重な栄養源でもあります。
調理法は?
菜の花のように、おひたしや煮物に使う他、パスタやスープなどの具材として使うのが一般的です。
我が家ではバターコーン炒めにしてみました。
バターコーンで炒めてみるとアスパラの味はあまりせず、食感とほのかな甘みが多少アスパラっぽいかなと思いました。
アスパラコーンバターはアスパラが出回る時期の我が家の定番ですが、アスパラ菜コーンバターはアスパラの代用にはならないというのが率直な印象です。
次はおひたしにして食べてみたいと思います。
新種野菜その③紅くるり大根
愛知県の松永種苗が開発、販売している大根で、さつまいもやビーツのような見た目をしています。
印象的な色は外側だけではありません。
切ってみると、中も綺麗なルビー色です。
主な栄養素は?
- ビタミンC
- カリウム
- 食物繊維
- イソチオシアネート
大根の辛味成分であるイソチオシアネートには、殺菌作用や消化促進の効果があると知られています。
また、鮮やかな色の元となっているのはポリフェノールの一種であるアントシアニンを多く含むから。
アントシアニンはぶどうやワインに多く含まれる成分で、抗酸化作用が高いことで知られています。
調理法は?
青首大根と同様に生でも食べられるので、スライスしてサラダにトッピングしたり、浅漬けや酢漬け、ぬか漬けなどにして食べるのが一般的です。
大根やかぶ、ラディッシュを酢漬けにして食べることが多い我が家では、まずは酢漬けにして食べてみました。
辛味が少なく、みずみずしいので、お子さんでも食べやすい味です。
ただ、酢漬けにするなら、厚みはないほうがよりシャキシャキしておいしく仕上がります。
私は厚く切ってしまったため、歯応えが少し強くなってしまいました。
紅くるり大根は本当に綺麗な色になるので、白い大根と一緒に紅白のツマにしてお皿に盛ったり、薄くスライスしたものを花びらの形にしたら、それだけでテーブルが華やかになりそうです。
新種野菜その④ホワイトセロリ
タキイ種苗が開発し、1992年に品種登録されている野菜で、正式名称は「ミニホワイトセルリー」です。
かなり前からあったようですが、私が知ったのは本当にごく最近です。
私はセロリが大好きなのですが、国産は高いですし筋とりも面倒なので、頻繁には食卓には登場しません。
でも、これなら洗って切って食べるだけでセロリのあの味が楽しめる!と、かなり期待して購入しました。
主な栄養素は?
- ビタミンC
- カリウム
- 鉄
- カルシウム
- βカロテン
ビタミンCの含有量がセロリよりも多く、女性に嬉しい鉄やカルシウムも多く含まれているので、私のような更年期世代は積極的に採りたい野菜といえます。
調理法は?
シャキシャキした茎とやわらかい葉を味わうなら、最適なのが生食ということなので、私もサラダで食べてみました。
レタスとハム、トマトと合わせてカルディのサラダの旨たれドレッシングをかけていただきます。
率直な感想をいうと、セロリの味はほとんどしませんでした。
私のような大のセロリ好きが、セロリの代用として食べるのはなしかなと思います。
見た目もそうですが、どちらかというとセリや三つ葉に近い味と食感ですね。
アジアンフード系のスープに入れたり、生春巻きの具材にすると合うようで、パクチーの代わりに使っている人も多いそうですよ。
まとめ
- カーボロネロは味も食感も独特で、個人的には好みでまた買いたい
- アスパラ菜はアスパラに似た食感はするものの、アスパラの味は薄い
- 紅くるり大根は使い方次第でテーブルを華やかにできる優秀野菜
- ホワイトセロリはセリや三つ葉の味や食感に近い
これからも新種野菜を見つけ次第どんどん試してみて、当ブログにてご紹介していきたいと思います。
みなさんも、カーボロネロやアスパラ菜などを見つけたときは、未知なる味をぜひ試してみてくださいね。
ポテトサラダに合うじゃがいもを探しています。
これまで9種類食べたレビューをこちらの記事にまとめているので、ぜひ併せてお読みください。
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