お守りの処分(お納め)は、授かったお寺や神社に返納するのが正しい方法ですが、引っ越ししたり、遠方の親戚や友人からいただいたお守りだと、現地を訪れて直接返納するのは難しいですよね。
そこで今回は、古いお守りの処分方法をご紹介します。
自分に合った方法を見つけてください。
本記事では便宜上、お守りを「処分」すると記載していますが、お守りは「お納め」するのが正しい表現になります。また、お守りを「買う・購入」するとの記載も同様に、本来は「授かる」が正しい表現になります。
お寺や神社に直接返納できない場合の古いお守りの処分方法5選
以前住んでいた町で購入したお守りは、車で行けない距離ではないので直接返納が可能なのですが、家族や親戚が出張や旅行などでいただいてきた福岡県の太宰府天満宮とか京都府の平安神宮のお守りは、北海道からなかなか返納できません。
どうすればいいのか、処分方法を真剣に探してみました。
お守りの処分方法①納札所や古神札納め所のあるお寺や神社に返納する
例年12~1月になると、古いお守りなどを納める場所(お寺は納札所、神社は古神札納め所)をが設置されます(※)。
他のお寺や神社で購入したお守りでも処分してもらえますが、お寺で購入したお守りを神社に持ち込むのは失礼です。
また、宗派が異なる場合は返納できない可能性もあるので、事前にお寺や神社に確認をしてください。
(※)小さいお寺や神社には設置されないこともあります。
お守りの処分方法②郵送受付可能のお寺や神社に返納する
お寺や神社の中には、全国から郵送にてお守りやお札などの返納を受け付けているところがあります。
たとえば、日本一のパワースポットといわれる伊勢神宮では、内宮・外宮で購入したお守りの返納を郵送にして受け付けています。
なお、購入したお守りと同等のお礼を包んで送るのが礼儀とされているので、現金書留にて手配し、お焚き上げをしていただくのでお礼の手紙も添えて送ります。
一点注意したいのが、郵送での返納はすべてのお寺や神社が受け付けているわけではありません。
いきなり古いお守りを送り付けるのはマナー違反なので、利用したい場合は事前に確認をしてください。
お守りの処分方法③どんど焼き
地域の神社で年始に行われるどんと焼き(どんど焼きや左義長など呼び方は異なる)に持ち込み、書き初めやしめ縄などと一緒にお焚き上げしてもらう方法もありますが、近年は他の神社やお寺で授かったお守りなどは受け付けないケースもあります。
また、どんど焼きは年に一回のみなので、タイミングが合わないとお守りの処分ができません。
お守りの処分方法④自宅でゴミに出す
お守りは大神様のご神徳が宿っているとされるため、ごみとして出すのはマナー違反になります。
しかし、他に方法がない場合などやむを得ず・・ということもありますよね。
お守りに使われている素材自体は地域のごみ収集所にゴミとして出せます(※)が、そのまま出すのは罰当たりな気がする人はお守りをお清めしてから、自治体のルールに沿ってごみとして出すのがよいでしょう。
- 和紙や半紙など白い紙の上にお守りを置く
- 塩を左に1回、右に1回、最後に左にもう1回かける
- 紙を包み、さらに紙袋などに入れてごみ袋に入れる
お清めをした後は、生ごみなどと一緒に出さず、お守り単体でごみとして出してください。
(※)金属が含まれるなど特殊なお守りはNG
お守りの処分方法⑤お焚き上げ代行サービスを利用する
処分したい品物の大きさや重さに応じたキットを選んで申し込みをし、届いたキットに品物を入れて郵送するだけで、提携先のお寺や神社でお焚き上げを行ってくれます。
サイズが小さいお守りは2,000~3,000円くらいで利用できるサービスが多く、配送料やお焚き上げに必要なお礼などを考えなくてよいのが嬉しいですよね。
供養証明書がほしい場合は、キットに同封されている「お焚き上げ申込書」内の希望欄にチェックを入れると、後日送付されます。
まとめ
- 納札所や古神札納め所のあるお寺や神社に返納する
- 郵送受付可能のお寺や神社に郵送する
- どんど焼きに持参する
- 自宅でごみに出す
- お焚き上げ代行サービスを利用する
返納するタイミングを失ってしまったお守りは我が家にもいくつかあり、一番古いのは一人娘の出産時にいただいた(約20年前・・)安産祈願のものが未だに家にあります。
引っ越しのたびに運んできましたが、無事に生まれ、育ってくれている今、返納したい気持ちが強くなってきました。
どうすればいいのか、私自身もしっかり考えてみます。
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