私は2021年1月よりつみたてNISAを始めました。
2024年1月からは新NISAに移行して継続しています。
つみたてNISAを始めるまで1年間悩み続けましたが、結果的には始めてよかったと思っています。
本記事では、始めるに至るまでの心境の変化や、3年が経った現在についてお話しています。
- 投資が怖くて新NISAの開始を躊躇っている主婦の方
- 50才から新NISAを始めるのは遅いのでは?と思っている主婦の方
- つみたてNISAでどのくらい運用益が出たのか知りたい主婦の方
なぜつみたてNISAを始めようと思ったのか
投資=お金持ちの人がやるイメージがあり、自分にはまったく無関係と思って生きてきました。
しかし、40代半ばから子育ての後半戦に入り、子どもの今後についてある程度の予測(進学先や必要な学費など)が立つようになると、次に考えなければならないのは自分たちの老後だと思うようになりました。
銀行の積立預金はしていましたが、超低金利時代の今、積み立てた金額分しか貯まっていません。
それでも、銀行に預けておけば元本割れはないですし、やっぱり安心感がありました。
一方で、今のように投資が身近になりつつある時代とは違っていた昭和の時代から、コツコツと少額を投資してきて、今現在それなりのまとまった金額になっている人の話を小耳に挟むようになりました。
積立預金のようにできる投資があると知ったのがこのころです。
とはいえ、そんな話を聞いても、「むかしは銀行の利率が良かったのに(年6%)、今以上に投資へのリスクは大きいと思われていた時代にリスクをとって投資をしていたなんてすごい」とは思ったものの、自分にその冒険をする度胸は持てませんでした。
1万円が1万円じゃなくなる?
「ガソリンの値段が10月から上がります」「春から5,000品目で値上げを行います」といったニュースに主婦は敏感です。
そして、商品の値段が高くなれば、節約し、家計へのダメージを防ぐのも主婦の仕事ですよね。
ニュースを目にしたとき、「それなら今以上に節約しなければいけないな」というのが、世の中の経済というものをあまりちゃんとわかっていなかった当時の私の感想でした。
しかし、物価上昇は、単に節約すれば防衛できる話ではなかったのです。
銀行に預けてある10,000円は、物価がいくら上昇しようとも額面の10,000円は変わりません。
ですが、物価が上がり続けると10,000円の価値は変わります。
毎年2%ずつ物価が上昇した場合、5年後には商品の価格が10%上昇し、これまで10,000円で買えていたものが11,000円出さないと買えなくなってしまいます。
支払うお金が多くなるということは、それだけ10,000円自体の価値が下がっているということ。
言い換えれば、5年後には10,000円札は9,000円の価値しかなくなってしまうのです。
銀行に預けたお金は元本割れのリスクは0とはいえ、実質的な価値が下がってしまえば、元本割れしているのとあまり変わりはないのでは?
そう思い始めたのが、最初のきっかけでした。
つみたてNISAを始めるまで1年悩んだ
銀行に預けているだけでは、お金を増やすどころか、将来的には価値が減ってしまう可能性があると気づいた私は、投資について少しずつ勉強を始めましたが、数多ある銘柄から投資先を選ぶとか、そもそもまとまった投資額が最初から必要なやり方はどうも自分には合いません。
そんなときに知ったのがつみたてNISAです。
2018年1月に始まった長期運用・分散投資が前提の非課税制度です。金融庁が定めた基準をクリアした投資信託のみ取り扱っており、少額から始められるので投資初心者でも始めやすく、通常の投資でかかる税金(運用益や分配金の約20%)が0になります。投資先と毎月(毎日)の積立投資額を設定してしまえば、あとは(運用に関して)ほったらかしでOKです。
一般的に投資と聞いて想像する「今この株が買いだ!」「株価が過去最高を更新したから売るぞ!」のような個別株の値動きを気にする必要がなく、投資初心者の私でも始めやすいのが大きなポイントでした。
さらに調べてみると投資額は100円から可能とあり、大枚を叩く投資のイメージがかなり変わりましたが、そこから1年間ずっと思い悩み、なかなか始められませんでした。
それにはやはり、つみたてNISAは元本保証はされていない点が、大きく不安としてあったからです。
300万円積み立てたものが280万や150万になるリスクは0ではないのですから、悩んでしまいますよね。
そこで次に、実際元本割れするリスクはどのくらいあるのか調べてみました。
つみたてNISAのメリット
金融庁によると、つみたてNISAのような長期運用の投資では、運用期間が短いほど元本割れのリスクが高く(投資期間5年で10%)、運用期間が長くなるほど元本割れのリスクが下がる(投資期間20年で0%)というデータが出ています。
5年以内であれば元本割れする可能性は0%ではないものの、思っていた以上に低い確率だとわかりました。
(あくまでも過去のデータを参照しているため、将来も必ず同じとは限りません)
また、つみたてNISAは分散投資。
ひとつの銘柄が暴落しても別の銘柄が値を上げていれば、全体として損失を抑えられます。
つみたてNISAについて調べていると、投資信託という言葉によく出会いますが、投資信託とは簡単にいうと投資家から集めたお金をまとめ、運用のプロが投資・運用して得た成果を還元する仕組みです。
銘柄の選定や運用をプロが行ってくれるので、初心者でも気軽に投資が始められるというわけなんですね。
さらに、つみたてNISAは、一定額を毎月決まったタイミングで積み立てていきます。
「ドルコスト平均法」と呼ばれるもので、毎月同じ金額で購入(積立)することで購入価格を平均化してリスクを抑える方法になります。
ドルコスト平均法は大きな利益を得たり、短期間に利益を得るには不向きですが、長期運用には向いています(投資なので絶対安心ではありませんが)。
ここまで記事を読み進めていただけたらおわかりのように、私はかなりの慎重派で石橋をガンガンに叩いて渡るタイプ。
最終的に渡らないという選択もありましたが、自分で色々と調べた結果、つみたてNISAをやってみたいという方向に舵を切りました。
最終的な後押しは財布の購入
つみたてNISAを始めようか悩んでいた間、長く使っていた財布がくたびれたので、新しい財布を購入することにしました。
そのとき、縁起を担いで色や素材などを決めてみたのですが、これがそれまでのお金との関わり方を断ち、お金を大事に扱うきっかけとなりました。
詳しい内容はこちらの記事を参考にしてください。
これまでは、お金を大事に使うというのは「買わない」ことだと思ってきました。
しかし、本当の意味はお金の使い道を考え、ちゃんと使うことなんだなと思うようになりました。
お金持ちの人はケチといいますが、それは必要のない無駄なものにお金を出さないだけで、自分で必要だと思うものにはお金を出しますよね。
なにより、お金持ちの人の多くは投資をしています。
「それだけ余剰資金があるからだろう」と思うかもしれませんが、お金持ちの人は投資で遊んでいるわけではありません。
自分の大事なお金に動いてもらうために勉強した結果、多くの人が投資はやるべきと判断しています。
こうした知識の広がりや経験から、つみたてNISAに対する漠然とした怖さは薄れていきました。
私はお金持ちになれるほど投資に資金をつぎ込めませんが、老後にほんの少しゆとりを持つためにまずはやってみようと思えるようになりました。
つみたてNISAの運用益
私がつみたてNISAを始めたのは40代後半からです。
2023年12月現在で、継続期間は2年11カ月。
あと1ヵ月で開始から丸3年というタイミングで、新NISAへと変わりました。
それでは、今現在、つみたてNISAはどのくらいになっているのでしょうか。
評価額1,010,111円
そのうち評価損益は+239,111円、元本は771,000円です。
もちろん、これはあくまでも現時点での結果であり、今後元本割れするリスクは0%ではありません。
最初は少額から
現行のつみたてNISAは年間40万円まで、月割で33,333円の投資が可能ですが、私は続けられるのか不安だったことや、家計に影響のない範囲で始めたいと思っていたので、負担が少ない額(13,000円)から開始しました。
そこから徐々に17,000円、23,000円と上げ、最終的には28,000円でつみたてNISAを終了しています。
期間はそれなりですが、投資額は上限ではありません。
予想以上に評価額が上がっていると、「最初から33,333円投資しておけば」と思わなくもありませんが、それは結果論です。
元本割れとなっていたら、上限ギリギリの投資額にしなくて良かったと思っていたでしょう。
できる範囲から徐々に金額をあげ、それでも結果が出たので、自分としてはこのやり方が合っていたと思います。
元本割れを経験
2年11カ月の間で、元本割れを経験しました。
いわゆる「コロナショック」です。
私と同時期につみたてNISAを始めた人のなかには、これ以上損失を広げないようにと利益確定して、つみたてNISAを解約したとSNSやブログで報告している人がいました。
もっと下がったらどうしよう、今ここでやめてしまったほうが損失が少なくて済むのではないか、と私も悩みましたがぐっと堪えました。
その理由は、つみたてNISAは長期運用が基本で、一時的な損失に動じて売買するのはNGだからです。
それに、株価が下がっているときは、同じ資金でより多くの株を買えることになり、景気が復調してきたら評価額も回復するといわれています。
ちなみに、過去20年のデータでは危機的な大暴落は10年に1度の頻度で訪れており、長期運用のつみたてNISAでは誰しもが1~2回は世界経済が停滞する時期を経験するとされます。
そのときに「売らない」メンタルを保てるかが、自分はつみたてNISAをやるべきかやらないべきかを考えるときに大きなポイントになります。
実は50代が一番買い付け額が多い
金融庁が公表した2024年3月末時点のNISA利用状況調査の結果では、50代のNISA口座数は18.9%と、40代の19.3%次いで2位、買い付け額は1兆2687億5240万円で全年齢の1位とわかりました。
50代からNISAを始めても遅いのではと悩んでいる人にとっては、「あれ?周りは意外と50代から始めてるの?」とちょっと驚きの結果となったのではないでしょうか。
私の周辺でも、ここ1~2年で50代からNISAを始めた人が数人います。
しかも、積み立て開始からしばらく経つと、みなさん一様に「もっと早く始めたらよかった」と口を揃えています。
今がどんどんと資産が増えている状況だからそういえるのかもしれませんが、こればっかりは始めてみなければ得られない実感でもありますよね。
50代からでも新NISAを始めるのに遅くはない
私は数年前からつみたてNISAを始めていましたが、新NISAに変わったため、新NISAでは0からの積み立てとなります。
現在50歳の場合、65歳まで積み立てるとしたら15年間、70歳までなら20年間積み立てが可能です。
40~50年の積立ができる20~30代に比べると短い期間ですが、今から始めても10年以上は運用が可能です。
新NISAでは、毎月の積み立て(新NISAの「つみたて投資枠」)のほかに、旧一般NISAの「成長投資枠」の併用が可能になっているので、つみたて投資枠で毎月3万円積み立てて、成長投資枠で年200万円を3年間投資といったやり方もできます。
成長投資枠でも、つみたて投資枠と同様に金融庁の基準をクリアした投資信託が購入できる(すべての銘柄ではありません)ので、個別株の購入ではなく安心をとりたい場合にも問題ありません。
まとまった資金がある人は、成長投資枠に数年のうちにドーンと1,800万円(新NISAで投資できる上限額)入れるという人もいました。
私は今までとおり、少額をコツコツとやっていくスタイルです。
まとめ
- 新NISAの成長投資枠を利用すれば、つみたて投資枠以外に投資ができる
- あくまでも個人的感想になるが、投資について勉強したら「怖い」という感覚は薄れた(0ではない)
- 2年11ヶ月つみたてNISAを続けた結果、評価損益は+20万円だった(積立額は上限ではない)
世の中は今、新NISA始めなきゃ損!一色のムードとなっていますが、新NISAを始めたからといって必ず利益が得られるとは限りません。
それは、つみたてNISAで評価額が増え、新NISAを始めている私でも思います。
また、投資初心者は売却のタイミングを見計らうのは難しいとされます。
私もつみたてNISAで現在20万を超える評価損益が出ていますが、この金額はあくまでも今売った場合の金額です。
売るタイミングによっては20万円よりも少なくなったり、元本割れするリスクも0ではありません。
このあたりは、これからもっと勉強しなければいけないと思っています。
今回、私の経験をお話させていただきましたが、資格などのないただの主婦が実際につみたてNISAを始めて感じたことを綴っています。
新NISAを勧める記事ではないので、最終的な判断は記事を読んでくださったご自身が決めるようお願いいたします。
私の経験が、新NISAを始めるも止めるもなにかのヒントになれば幸いです。
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